unusual -2-

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樹からの連絡が途絶えて1ヶ月

樹の姿を見なくなって1ヶ月




…さすがにもう終わりかなって

樹の家に置いたまんまの部屋着とか、荷物とか、
そういう諸々を回収しにいかないとかなって思い始めるタイミング




“最近樹くんと喧嘩でもしてる？”

何気ない大学の友人からの言葉になんとなくで返事して





このまま終わりでいいわけない

だけど私から連絡する勇気なんてないし、どんな顔して会えばいいのかもわからない





お気に入りの部屋着、樹の家だな〜…なんて考えながら
散らかった部屋の片づけをしていたら、

あの日から積み重なったままの資料の一番下にあの日の作文が出てきた







「…先生」


…ほらまた。これだけで先生のこと思い出してしまう。

つくづく自分は馬鹿だし、最低だし、本当に…



先生からのメッセージ、結局既読無視なんてできなくて
数日経ってからスタンプで返した

それ以降なんのやり取りもない


それはもちろん今まで会ってたのは私からの誘いだから
先生発信のやりとりなんて存在するわけない







「……気分転換」



ここ1ヶ月、ずっとこんな調子が続いている

自業自得と言われればしょうがない話ではあるんだけど



少しでも気持ちを上げるためにコンビニでスイーツでも買おうかな、

そう思って外に出ると、










そこには1ヶ月ぶりに見る彼の姿があった












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