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ジメッとした風が吹く中手を繋いでゆっくり歩く
いつもなら暑苦しいとか言って手繋ぎたがらないのに
「…なにかあったの？」
今日に限って樹がいつもと違うということは、
何かに気づいているからかもしれないし
また全く違う何かの理由なのかもしれない
前者の“何か”を悟られないように私は口を開く
『お互い様じゃねえの？』
「…え？」
『Aの口から聞きたいんだけど』
樹を見上げても、私の方を見てくれないでそっぽ向いてるから
あぁ、先生のことだなって
「今日…ね？凛だけだと思ってたら先生、もいたんだよね」
『それで？』
「…それで？…え、っと、」
『…わり、ちょっと冷たかったわ』
歩く足を止めて、雑に頭を搔く樹
やっと私の方に視線を向けてくれた
『…連絡来てたんだよ凛ちゃんから。
あいつのことも呼んでるって』
「え、凛が？」
『Aには秘密にしてるけど、俺に隠すのは良くないから連絡しましたって言われて、なんか反論できねぇじゃん』
「…そう、なんだ」
『今日の記憶、俺で上書きしたくて会いに来た』
目の前が真っ暗になって顔が樹の香りで包まれる
いつもとは違う、包み込むようなハグの仕方
ゆっくり背中に腕をまわして、バレないように少しだけ泣いた
また先生と会う約束したなんて言えるわけなかった
“先生”と口にした瞬間繋がれた手に込められた力が強くなって
樹が必死に隠そうとしている想いが伝わってきて
…やっぱり、先生に会わなければ良かったって
そんなことばかり頭に浮かんでいた
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ダイア(プロフ) - haikiさん» haikiさん、コメント有難うございます！！少しづつの更新になりますが、待っていてくださると嬉しいです、、(＾＾) (2023年2月4日 22時) (
レス) id: 4c79031444 (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - ririさん» ririさん、コメント有難うございます！頑張りますー！🥲 (2023年2月4日 22時) (レス) @page24 id: 4c79031444 (このIDを非表示/違反報告)
haiki(プロフ) - いま一番好きな作品です！待ってます！ (2023年2月4日 1時) (レス) @page23 id: d87bdb7959 (このIDを非表示/違反報告)
riri - このお話大好きです。更新頑張ってください！応援してます！ (2023年1月15日 10時) (レス) @page4 id: 72d1a3d1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダイア
| 作成日時：2023年1月12日 15時
