星鏡-3- (ページ9)

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« 樹 : 慎太郎、新しいゲーム買ったって！この後行こうぜ！»

5限の講義が終わった後、

スマホを開けば樹からそんなメッセージが来ていた

この講義は陽菜と2人で受けてるやつ。

陽菜は行くのかな、
スマホの画面とにらめっこしている陽菜の様子を伺う

『A行くー？』

｢ううん、今日用事あって｣

『あれ今日バイトある日だっけ？』

そんなやり取りをしているとまた1つスマホが震える

«大我 : パス»

『えーきょもも来ないの？私どうしようー
慎ちゃんと樹と3人はテンションキツいしなぁ〜』

悩む陽菜の隣で私もメッセージを送った

＜A : 今日は厳しそう〜＞

だって、今日は。

«大我 : 19時に迎え行く»

今度は個別にメッセージが送られてきた

にやけそうになる顔を机に伏せて見えないように隠す

だって今日は、少し前にきょもと約束した星を見に行く日

このためにいつもは寝ちゃう5限の講義だって起きてたし
昨日のロングバイトだって頑張った

自分の単純さに呆れちゃうけどそれだけ楽しみで仕方なくて

『樹が可哀想だから行ってあげることにする』

｢面白いゲームだったらまた教えて？絶対行くから｣

『え〜どうしよっかな〜？』

悪戯な陽菜と別れて足早に家に帰る

もっかい髪巻き直して、メイク直しもして……

そんなことをしていたらあっという間に19時になっていた

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