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“🔎 トマトジュース 克服“




昨日の夜から見ているページをまた開いてボーッと眺める


急に思いついたことだし、克服したところで感は否めないけど

彼の好きなものを共有したいって気持ちが消えなくて



今日も早く着いちゃった講義室で朝から考えてるわけだけど






『…トマトジュース、克服…』


後ろから聞こえてきた声に慌てて振り返る

まだ眠たそうな目を擦りながら口元だけ笑ってる



「…勝手にスマホ覗かないでよ」


『勝手に見えただけ』


「じゃあわざわざ口に出さないで」



よりによって本人に見られるなんて

いつもきょもと樹は時間ギリギリに来る人だから
こんなに早く学校にいるなんて思わないじゃん


ほんとこういうの見てる時に限って…最悪すぎる




『克服すんの?』


「…したいだけ」


『なんで』




大体来た順に隣同士に座っていくんだけど、

きょもは絶対私の隣には座ろうとしない


余程私の隣が嫌なのかなんなのかわかんないけど。



今だってわざわざ私の後ろの席に座って話しかけてくるから
私も身体を後ろに回転させて話を続ける





「…美味しそうに飲むから?」


『なにそれ』




最もらしい理由が思いつかなくて適当に口にした



それを聞いて口に手の甲をあてて楽しそうに笑うきょも

静かな講義室に彼の笑う声だけが鳴り響く



















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設定タグ:京本大我 , 森本慎太郎 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時

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