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『なぁ結局2年のうちに何単位取ればいいん?』
そしてまた1年前と同じように5人でファミレスへ
たまたまバスケ部もダンスサークルも
明後日から勧誘で忙しくなるから今日はお休みだったらしい
春休み、結局5人で集まれなくて寂しかったから
純粋に嬉しい
「それ6ページに書いてるじゃん」
『え、Aちゃんと話聞いてたの?
また去年みたいに樹と質問攻めされるかと思ってたのに』
「…陽菜までうるさいなぁ、話くらい聞くよ」
毎回オリエンテーションでちょっと話聞き逃してるからって
揃いに揃ってこんな反応される
まあ正直、今回も寝ようとしてたから強く反論はできないけど
席順もあの日と変わらなくて、
左斜め前に目を移すと頬杖をついてるきょもと視線が交わる
いつものようにすぐ目を逸らせば
あぁ大学生活に戻ってきたなあって実感できる
『でも今年から結構選択増えるよね』
『後期にはゼミも決めなきゃなんでしょ?
考えること多すぎて俺の頭パンクしそーー!!!』
「…合わせられる分はみんなで取ろうね」
『えーAちゃんそんなにじゅったんと一緒がいいのか〜』
「樹は静かにして」
『でもそうだね!全部5人でってのは難しいかもだけど
2人一緒とか3人とか興味とかに合わせて、だね?』
2年生になってからは自分たちの興味関心に合わせて
受ける講義を選べる選択肢が増えた
ということは、
去年よりもきょもに会える日は少なくなっちゃうってこと
……寂しいな
カップに入ったオレンジジュースを飲み干して
ドリンクバーに行くために立ち上がる
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作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時