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突然の言葉で全く理解ができなかった


ぼう然と固まる私を見て小さく鼻で笑うきょも

そして川から手を抜いて、
ハンカチを持ってないのか適当に水を切っている





“もっかい俺の事好きになって”


その言葉が持つ意味って…??

そんな言葉を投げかけたくせに
張の本人は何にも気にする様子なく濡れた手ばかり気にしてるし






『今の今年のお願い事ね』


「…え?」


『七夕の』



私も水辺から手を離し、
持ってきていたハンカチで手を拭いてきょもにも差し出す


“お、サンキュ”

って。



本当にナチュラルに振る舞うから

自分が深読みしすぎてるだけなのかもしれないって





「ねえ?」


『ん?』


「そのお願い事、叶ったらどうするの?」


『…さぁ?そん時になんなきゃわかんなくない?』




そうやって、いつも欲しい言葉をくれない


だけど私も確信めいたことはわからないし言いたくなくて

お互いがお互いを察するような、そんな作業ばかり






「…私も短冊書いたの」


『へー、どんな』


「…ずっと、恋していられますようにって」


『…好きなやついんの』


「…いる、よ」


『じゃあますます俺願い事書いて正解じゃん』



















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設定タグ:京本大我 , 森本慎太郎 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時

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