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『…星鏡だ』


「…うん、きょもが教えてくれた星鏡」




私の隣にしゃがんで同じように川に手を突っ込んだ

水で遊ぶようにしながら、
反射するたくさんの星を輝かせるきょも




私も真似して遊んでいたら不意に手が触れて

そのまま指が絡められる





「…っ」




私たちの息をする音以外何も聞こえないこの空間で

時間すら止められたような感覚になってくる




何度も何度も愛おしいものを撫でるかのように
手の甲を親指で擦ってくるから

肩が触れ合うような距離で隣に座るきょもが近いから


その手を見つめるきょもの眼差しがとても優しいから




……息ができない









『ねぇ』


「…ん、?」


『名前呼んで』




…名前、これって





『中学の時みたいに』


「…た、いが」


『もっかい』


「…大我」


『それから』





ただ、彼の次の言葉を待つ


静かな世界に彼の唾を飲み込む音が大きく響いた



そんなに重要なことを言うつもりなのかな

どこか不安で、覚悟を決めて彼の顔を見てひとつ小さく頷いた










『…もっかい』


「…大我、?」


『もっかい俺の事好きになって』



















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設定タグ:京本大我 , 森本慎太郎 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時

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