検索窓
今日:26 hit、昨日:51 hit、合計:115,758 hit

125 ページ35





『照れてんの?』


「…照れてない」


『俺は今日恥ずかしかった』


「…どういう意味?」


『浴衣のせい』




目が合って、心臓が跳ねた

たった今、彼の目を見れないって思ったばかりなのに
1度視線が絡まればそれから逃れることができない



ほら今だって

どんどん吸い込まれそうになるこの感覚

目が、離せない







『星見たいんでしょ』


「あ…うん」



手を引かれて立ち上がる

そして河辺に近づいて、反射した星をじっと眺める




なんでなんだろうな

昔から星空自体好きなんだけど、
それよりも反射して見える星たちばかり目がいっていて



水に反射して見える星の方がキラキラして見えて、

自分の手が届きそうな錯覚があって、



自分が星を捕まえられそうな気がしていた

そんなわけないのにね





きょもの隣でそれを見て、改めて好きになった


そしてきょもがそれに“星鏡”だって名前を付けてくれて
ますます好きになった






『その横顔』


「…ん?」


『その横顔が好きだった』


「……」


『ずっと見てたかった』





…なんで

なんでそんな悲しそうな顔をするの


まるで昔を悔やむようなその表情








『Aちゃんの隣にいたらいつか星に手が届きそうで』




また…あの日のように空に手を伸ばすきょも

私も同じように手を伸ばした



















126→←124



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (321 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1334人がお気に入り
設定タグ:京本大我 , 森本慎太郎 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。