検索窓
今日:44 hit、昨日:70 hit、合計:115,725 hit

93 ページ3





あの後すぐに春休みに入り、

夏休みぶりのながーーい休暇を過ごした






「またこの席だ」


『当たり前じゃん学籍番号順だもん』




私たちは全員2年生に進級でき、

オリエンテーションに参加している



いつもの席で、後ろには樹がいて

左斜め前の方に慎太郎の頭が見えて、

私からは見えない慎太郎の右側の席にきょもと陽菜が並んでて




ちょうど1年前の今日、皆に出会ったんだ





『なんかエモくね』


「…ね、エモい、かも」


『え、乗っかんの!絶対きもいって言われると思ったんだけど』


「私をなんだと思ってるの」




樹の言うとおり、

普段だったらそういう類の言葉を使うのは好きではない


だけどなんか…今日はそう思わざるを得ない


本当に偶然だけど、きょもと再び会うことのできたこの日






あの日と同じように窓辺は桜色に色づいていて

あぁ、春だなぁって




『で、春休み2人で会ったん?』


「…だからさぁ、会うわけないじゃん」




結局樹には私が言う前からバレてた

陽菜と2人で話してたら急に割り込んできて
当たり前のように恋バナに乗っかってきてそれが判明した


まあ、気づいてて何も言わないでいてくれた
樹の優しさに感謝はしなきゃなんだけど



















94→←92



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (321 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1334人がお気に入り
設定タグ:京本大我 , 森本慎太郎 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ダイア | 作成日時:2022年10月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。