dream of (ページ29)

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「勝手に決めつけないでもらっていいですか？」

松村『うわ、なんか怒ってる』

「別に大我くんはそういうんじゃないもん」

松村『へえ、それは失礼しました』

またまた興味のなさそうな返し

しょうがないってわかってるけど
やっぱり多少は傷つくからやめてほしいんだよね

そんな気持ちを込めて松村くんの肩を軽くパンチしてみる

松村『俺謝ったじゃん』

そう言いながら笑う松村くんにやっぱり心はときめく

それと同時に、
樹にやるみたいに自然に彼とふざけあえていることに驚く

これもアルコールの力…？いやいや、けど松村くんはシラフだし

松村『樹はいつもこれ受けてんのか』

「ねえ人が暴力的みたいな言い方しないでよ」

ていうか今日の昼休みの時から思ってたけど

松村くんそれとなく私のこといじるようになっているよね？

少しでも仲良くなれている証拠ならすごく嬉しいんだけど
同時に樹みたいな、そういう関係にしかなれそうにない気もしてきて

…いや別に、未来に何かを期待しているわけでもないんだけど

そんなことを考えちゃったりもしちゃうわけで

松村『ここ、どっちの道？』

「あ、左」

気付けば家はすぐそこ

まだ一緒にいたいだなんてありがちな考えが頭に浮かぶ

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