dream of (ページ24)

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店員さんに案内された席にいたのは紛れもない大我くんで

京本『お疲れ～2人とも』

田中『お疲れ、ごめん待たせて』

ごくごく自然に、さも当たり前かのように
大我くんの隣に座る樹

これはどういう集まりで…？

京本『ん？座りなよ』

「あ、うん、有難う」

脱いでいたコートもハンガーにかけてくれる大我くん

すっごく優しいんだけどどうしているんだろう

まだ樹みたいな距離感ではいけないからそんなこと直接聞けはしないし

「ねえこれどういう選抜なの？」

田中『なにそれ(笑)』

「だって私さっき誘われたばっかだし2人の予定だったんじゃないの？」

京本『まあいいじゃん細かいことは！はいはいAちゃん何飲む？』

なんだか上手く交わされた気がするけど…

明日も午前から大学あるしなあ

だけどバイト終わりでそれなりに喉も乾いている

「とりあえず…ビールかな」

京本『うお〜いいね流石ぁ〜』

田中『いやいやカシオレ♡っていう子の方がいいよ』

「樹相手に可愛こぶったところででしょ」

田中『ほんとお前可愛くねえのな』

「だから樹に可愛いって思ってほしくもないので〜」

樹に向かって舌打ちをすれば

それに対抗するように拳を振りかざしてくる

もう出会って2年が経とうとしてるけど
日に日に樹の幼稚な部分が出てきて嫌になる

ていうか、

ただでさえ怖〜い見た目してるんだから
そんな殴るような真似を女の子に向かってしてこないでよね

京本『はいはいもうストーップ、2人の仲良し度俺に見せつけるタイム終了〜！』

そんなふざけたことを言ってくる大我くんに2人でツッコんで、届いたドリンクで乾杯をすればすぐ仲直り

まあ仲直りって言うには大袈裟すぎるほど

私と樹の日常茶飯事なんだけど

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