愛染 (ページ13)

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｢まじで暇だった、この早起き無駄すぎない？｣

朝礼が終わって速攻みちるに愚痴る

言葉に吐き出さなきゃやってられないからね

『でもその森本くんってイケメンなの？』

｢ねえ私の話聞いてた？｣

『なんかもう仲良さそうだから気になるじゃん』

｢この話聞いてどこにそう思う要素あったの｣

この会話においてみちると話が噛み合う気がしないから
自ら別の話題に移す

｢樹今日も遅刻？｣

樹が後ろの席にいないことを確認して口に出す

『残念ながらギリギリセーフだったね、
言ってたよ校門くぐってもAいないから慌てたって』

｢なにそれ(笑)｣

『あと着いてすぐAは？って聞かれた』

｢....ふ～ん｣

『あぁ～！口角上がってるの隠しきれてませんけど？？？(笑)』

だって嬉しいじゃんね

登校中も(遅刻確認のためとは言え)私の姿探してくれるし

教室に入ってからも私がいなかったらそうやって気にしてくれるし

トイレ行ってくる～ってみちるを見送って

机に伏せてさっきの話の余韻に浸ってたら

いつの間にか自分の席に戻ってきていた樹から背中をちょんちょんってされた

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