スポットライト (ページ39)

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京本さんに触れられた腕が熱い

アルコールが身体に入っているせいで余計に熱い

『危機感って言葉わかる？』

｢....わかります、よ？｣

『さっきまでタカの近く誰がいた？』

｢スタイリストさんと森本さんと、松村さん....？｣

『みーんな男だよ？』

｢大丈夫ですよ私酒強いので｣

“そういうことじゃないんだけど”ってため息をつかれてしまった

だって変にそういう心配をされたら少しは期待してしまうじゃん

なんとも思ってないくせに、ただの仕事仲間のひとりとしてしか見てないのにって

｢....じゃあ京本さんの前なら飲んでもいいですか？｣

『....いいよ』

｢京本さんなら手出す心配ないからってことですね(笑)｣

“やったー今ならたくさん飲める”って変にテンション上げてグラスを飲み干す

だけど黙ってしまった京本さんを見て、自分が発した言葉に後悔する

『心配はしててほしいけど、俺の前では飲んでいいよ』

少し俯いてそう呟いた京本さん

一気に熱がまわってカアッと顔が赤くなるのが自分でもわかった

｢....えっと、京本さん、酔ってます....？｣

『....だね、酔ってるかも(笑)』

お酒だけじゃない、自分を包み込むこの空間に頭がクラクラしてきた

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