スポットライト (ページ41)

今日:19 hit、昨日:54 hit、合計:363,228 hit

40 ページ41

・

私の声で京本さんがかなり酔っていることに気づいたことで
戻ったときにはもう解散モードに入っていた

流石としか言いようのない、
彼らのマネージャーさんは送り届けるためにソフトドリンクだけで済ましていたようで

いくらお誘いを受けたとはいえ、
そっち側の人間として控える必要があるなってこっそり反省した

『....タカ？』

会計を済ませ、外の冷えた風を浴びてる時に声を掛けられた

｢あっ、田中さん｣

『楽しかった？』

｢はい、楽しかったですよ｣

『俺も。でもタカともっと話せたらもっと楽しかったんだけどね～』

｢はいはい、有難うございます｣

こんな感じの田中さんの軽い言葉にはもう慣れた

田中さんもこんな風にあしらわれるのには慣れてるはず

『なんかごめんね？きょもが。嫌なこと言われた？』

｢何がですか？(笑)確かに酔っ払いはウザかったですけど｣

『っは！毒吐くね～、次会ったとききょもに言ってやりなよ』

｢そうですね(笑)｣

絶対言わないけど

今日の変な感覚思い出されたくないし

ていうか覚えていないんだろうけど

さっきまで起きていたこと
本当だったら嬉しいこと、のはずなんだけど

私にとっては自分を苦しめるものでしかなくて

気分をスッキリさせるためにも歩いて家まで帰ることにした

・