116 ページ26
・
『....明日、返事するんでしょ？』
｢....そうだね｣
『良かったじゃん、晴れて初の本物彼氏じゃん』
“本物”ってワードに自分の顔が引きつった気がした
でも北斗の言葉は嘘偽りもないものだ
実際北斗は本物の彼氏だったわけじゃないんだし
｢....ほんとだよね〜！！念願の初彼氏だ(笑)｣
北斗は次に進んでいるんだから自分も進まなきゃ
この瞬間にそう思った
山本くんの彼女になって、少しずつ好きになっていけばいい、そう決めた
『俺との経験が生かされるときが来たか〜』
｢北斗のおかげで多分私できる彼女になれると思うんだよね(笑)｣
『なんだそれ(笑)』
これでいい、これでいいんだ
北斗とは幼馴染みの距離感でいいんだ
こうやって適度に話すことができて、
お互い馬鹿にし合えるような、この関係性でいいんだ
これでいい、って言い聞かせる度に視界が滲んでいくのはなんで？
北斗が本当に離れていく気がして怖いから？
本当に北斗のことを諦めきれる自信がないから？
わかんない、わかんないけど、自分でこの選択を正解にするしかないんだ
｢私ちゃんと山本くんと向き合っていこうと思う｣
『....ん』
｢....私、部屋に戻るね？
北斗は....引き続き好きな子のことでも考えてたら？(笑)｣
これ以上この場にいるのがキツくて部屋に戻ろうとした
窓を再び開けて、部屋の中に一歩踏み出したときだった
｢....A、｣
消え入りそうな声で私の名前を呼ぶ北斗が私を呼び止めた
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2785人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m - 面白すぎて一気見しちゃいました！�眞呂�ん推しなのでメインじゃなくても嬉しい！と思って読んでいたのですが…彼女ちゃんのお名前が私と同じ愛花！😂勝手に別の幸せ感じちゃいました〜笑面白かったです！！♡ (2022年6月8日 20時) (
レス) @page45 id: 699fab47c0 (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - maru05032さん» コメント有難うございます。お話が埋まるまでは書いていく予定なので引き続きよろしくお願いします^_^ (2022年1月13日 14時) (レス) id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - ヒロさん» 嬉しいコメント有難うございます！ (2022年1月13日 14時) (レス) @page40 id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
maru05032(プロフ) - afterがずっと続いて欲しいです（ ; ; ）ほんとに大好きなお話です！ (2022年1月5日 1時) (レス) id: 5ecd009b2a (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - よかった〜今1番楽しみの小説です。 (2021年12月2日 14時) (レス) @page28 id: 0c01605c4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ダイア
| 作成日時：2021年11月24日 14時
