恋人ごっこ。-２- (ページ38)

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｢....まあ察してるかもしれないけど別れた、んだよね｣

昼休みになって愛花と高地くんに単刀直入に打ち明けた

朝から私の違和感に気付いていたと思うのに何も聞かないでくれた愛花と
人が少ないところで話そうって気を遣ってくれた高地くんの優しさが身に染みる

｢別れた....っていうのもおかしいか、(笑)｣

『どっちからそれ言ったの？』

『どう考えても北斗でしょ、Aちゃんこんな泣きそうなのに』

｢うん、北斗から言われた....好きな子、できたんだって｣

改めて口にするとダメージが増すというかなんというか

今にも泣きそうになってきてる気がする

｢どっちかにさ、好きな人できたらおしまいって最初から決めてたし｣

『....A』

｢短い間だったけど夢見られてそれだけで十分なのにさ｣

『Aもういいから』

愛花にぎゅっと抱きしめられて我慢していたものが溢れ出た

小さい子どものようにワンワン泣いた

『....北斗は最低な男だよ』

『自分の勝手でこんなの始めて、終わらせて』

『....最終的にAちゃんのこと傷つけて、泣かせて、』

｢高地くん、やめて....｣

『....ごめん』

北斗が最低なんて思いたくなかった

私が勝手に北斗のこと好きになって傷ついただけ

北斗にどんなことされても絶対に嫌いになることなんてないから

.....いっそのこと嫌いになれたらどれだけ楽なんだろう

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