恋人ごっこ。-２- (ページ14)

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不自然なくらい笑った

いつかは来る終わりが近づいてるんだって事実があまりにも苦しいから

｢北斗はさ、この恋人ごっこが終わってからも普通に学校で話してくれる？｣

『え？なんだよ急に』

｢急ではないでしょ、今の話の流れ的に(笑)｣

横目で見た北斗は悩んでる素振りを見せていて。

そこまで悩むこと？
実際に付き合ってるわけじゃないのにだめなの？

『そのときになんないとわかんない、かも』

｢....付き合ってる“ふり”、なのに？｣

『....多分、な』

そう言って静かに頷いた北斗

....そっか、例え見せかけのものだとしても
それをやった以上、今まで通りには戻れないんだ

恋人ごっこが終わったとき、
今までの幼馴染みの関係も終わってしまうかもしれないんだ

そのことを北斗に突きつけられた今、
初めて後悔をした

下唇を強く噛んで下を向いた
もう星なんてどうでもよかった

『....まだ終わんねえんだしこの話やめよ？』

｢.....、｣

『A手出して』

｢.....、｣

『....なんで泣いてんの』

無理やり北斗に顔をあげられて泣き顔を隠すことなんてできなかった

｢....っ、ごめ、違うっ、....から｣

....びっくりした

あのときが“最初で最後”じゃなくなった

また北斗の唇が重ねられたから

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