恋人ごっこ。 (ページ10)

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｢....え、なに言ってんの意味分かんない....｣

『ただの幼馴染みだって言ったって周りは納得しねえんだから
そうするしかなくない？』

もしAに彼氏とか好きな人がいなければの話だけど、って
付け加えた北斗

想像とは全く逆方向に進む展開に頭が追いつかない

｢....別に、いないけど｣

『まあだろうな(笑)じゃなきゃこんな提案しないし』

｢ねえ北斗本気で言ってる？｣

『こんなの冗談で言う馬鹿いるかよ』

普通なら北斗の方が有り得ねえって言ってこういう話断りそうなのに

私も私で本当に北斗のことが好きだからこそ簡単に頷くことはできなくて

『どこにそんな躊躇するポイントがあんのよ、
A昔から好きだったじゃんごっこ遊び、その延長と思えばさ？』

｢それは昔の話じゃん、今はもう興味ないし｣

『それに俺とAなら本気になることもないしちょうどよくない？』

｢....そんなのわかんないじゃん｣

『なに言ってんの(笑)俺らずっと幼馴染みじゃん今さらでしょ』

苦しい胸が痛い、

北斗は本気で私の気持ちに気付いてないし私をそういう対象で見ていないんだ

もうこんな話聞きたくない、早く話を終わらせたい

だから、

『だからどうよ、恋人ごっこしてくんない？』

｢....仕方ないから付き合ってあげる｣

北斗との恋人ごっこをはじめることにしました。

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