恋人ごっこ。 (ページ8)

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朝礼の時間になり一旦は落ち着いたと思った波は収まることもなく

休み時間になる度に他クラスの女子が私のクラスに訪れるようになってしまった

『どの子が北斗くんの彼女なの？』

『彼女っぽい子いなくない....？』

なんて悪意の込められた言葉が嫌でも耳に入ってしまう

『あんなの気にしなくていいんだからね』

｢....気にするわけないじゃん(笑)
でも北斗に会って謝らないといけないな～....(笑)｣

なんて会話を愛花としてた昼休み、
渦中の北斗がうちのクラスまでやってきた

思いがけない北斗の登場にざわつきはじめるクラス

私の元に一直線に向かう北斗の様子に
『やっぱりあの２人....』なんて声も聞こえてくる

｢....北斗、ごめ｣

『ちょっと話せる？』

｢....うん、｣

私の謝罪を打ち消すように言葉を被せてきた北斗

いつもポーカーフェイスの彼の感情はやっぱり読み取れない

『橘、A借りてもいい？』

『あ、どうぞどうぞ！私は１人で大丈夫だから！』

｢ごめん愛花｣

溢れかえる人並みをくぐり抜けながら必死で北斗について行く

そのままたどり着いた先は屋上だった

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