恋人ごっこ。 (ページ47)

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翌日に夏祭りを控えた終業式の日になった

長い長い終業式を終えて教室で１学期の通知表をもらう

｢え、やば.....｣

期末テストの順位も一緒に返ってくるんだけど
今までとは比にならないくらいの順位の良さで

『勉強会のおかげだね？』

｢愛花もよかった？｣

『私は高地くんパワーかな？(笑)』

あれ以来もう愛花は高地くんにゾッコンみたい
高地くんも同じくらい愛花しか見えてないっぽいからどっちもどっちではあるけどね

なんなら高地くんは明日の夏祭りで告白しようかな～なんてぼやいてたし

愛花が幸せそうなのはすっごく嬉しいけど
それと同時に自分はなにやってるんだろうって考えてしまう

『なんでそんな浮かない顔してんの』

｢んーなんか悲しくなっちゃって(笑)｣

『最近北斗くん楽しそうに見えるよ？』

愛花が幸せだからそう見えるんじゃない？
なんて皮肉めいた言葉は心にとどめる

『それよりさ！うちらの明日の目標決めようよ』

｢目標？｣

『んーそうだなあ、可愛いって言ってもらえるように頑張るとか！！』

目をキラキラさせながら私に訴えかけてくる愛花

うん、いいアイデアだと思う、それに高地くんなら言ってくれるに決まってるでしょ

｢いいじゃん、愛花頑張って｣

『はあ？なんで！Aもに決まってるでしょ！！』

｢私たちはあくまでごっこなんだから２人のときはそういうのはないの｣

『だーかーら！言わせればいいじゃん！』

｢あの北斗が、まして私なんかに言うわけないよ(笑)｣

ますます熱がこもっていく愛花には申し訳ないけど
もう帰るね、また夏休みに遊ぼってそれだけ言って教室を後にした

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