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それからしばらく3人で喋ってたら教室から北斗が出てきた
『ここにいたんだ高地、探してたのに』
『Aちゃんと愛花ちゃんとずっと喋ってたわ(笑)
ほら2人とも中おいで』
教室に入ると中にはもう生徒はいなくて
4人だけで勉強できる環境になっていた
北斗と高地くんが机を4つ班になるように形を作ってくれて
高地くんが先に腰掛けてたから、そこの隣の席に鞄を置いて座ろうとした
『....は?』
北斗の低い声が人のいない教室では響いた
『高地の横、なんでAが座んの?』
『Aちゃん数学頑張るっていうから俺が教えてあげようと思って』
「....あ、私がお願いしたの高地くんに」
『....あっそ』
なぜか機嫌悪そうに私の前の席に座った北斗
なんでそんな眉間に皺寄ってんの?
醸し出すオーラが怖くて少し萎縮してしまう
今までに北斗の機嫌損ねるポイントあった.....?
どうしようって他2人を見るけど
高地くんも愛花もなにも気にしてなさそうに教科書見てるし
目の前から鋭い視線を感じて真っ直ぐ顔あげられない
『よっしゃーAちゃん、テスト範囲でわかんないとこ教えて』
高地くんの明るい声でなんとか勉強会は始まったけど
北斗の様子が気になって気が気でなかった
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作者名:ダイア | 作成日時:2021年10月8日 15時