恋人ごっこ。 (ページ4)

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夜、少し涼しい夜風にあたるためにベランダに出た

北斗もいるかななんて思ったけど
いるわけなんてなくて小さなため息がこぼれた

『あ、幸せ逃げた』

｢....北斗｣

Aの幸せ、いただきまーす！なんて言って
そこら中の空気を吸い込んでる北斗は、まだ皆は知らない北斗の姿

そんな些細なことでさえ嬉しくなるから、
やっぱり幼馴染みも悪くないかなって思ったり

『....なんだよその冷めた目』

きっとお風呂上がりなのだろう、
髪は濡れたまんまで肩にタオルを掛けている姿は

普段の制服からは想像できないくらいの色っぽさで

｢相変わらず変人だなって思っただけ～｣

『なんだそれ(笑)』

少し人を馬鹿にしたような、
口角がキュッとあがる北斗の笑い方が大好きで
それだけで胸がキュンとなる

『てか奇遇じゃん』

｢ん？｣

『同じタイミングでベランダ出るとか』

｢北斗が私の真似したんじゃないの？｣

『は？有り得ねえお前だろ』

｢まさかぁ？最近増えてる北斗のファンじゃあるまいし｣

....馬鹿だ、自分で地雷踏んだ

こういう話が聞きたいわけじゃないのに

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