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『ねえあれ本当にAの幼馴染み?』
「....ね、多分」
『高校デビュー、しちゃったんだ....』
驚いているような、どこか引いているような、
微妙な面持ちで私の隣にいるのは中学からの親友の橘愛花
そして私たちの視線の先にいるのは
「....わざわざコンタクトなんかにしなくていいのに、ばか北斗」
私の幼馴染みで長年の片想い相手の松村北斗
物心ついた頃から北斗のことが大好きで
それは北斗も同じなんだって勝手にずっと思い込んでた
だから中2の時、
はじめて北斗から好きな女の子の相談されたときは胸が張り裂けそうだった
『北斗くん誰に言われてコンタクトにしたんだろ』
「....知らないよ、私じゃないし」
『Aじゃないことくらい分かります〜』
中学生の間、北斗はずっと眼鏡をかけていた
しかも黒縁のいかにも真面目って感じのだったから
誰も北斗のかっこよさに気付いてなかったのに
.....北斗がかっこいいこと知ってるの、私だけで良かったのに
実際に女子はあの人かっこいいってヒソヒソ話してるし、
けん制しようにも北斗とクラス離れちゃったから難しいし、
「愛花どうしよう〜〜.....」
『北斗くんも男なんだしモテたいんじゃない?』
入学式始まるし体育館行こう〜なんて呑気な愛花の様子にさらにうなだれてしまいそう
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作者名:ダイア | 作成日時:2021年10月8日 15時