王様ゲーム

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１０月２０日




今日は俺もAも早く起きたから、いつもよりも早く学校に行った。









教室に入ると、毎日遅刻してくる臣たちの姿が。








隆「なぁ、臣。本当にするのか？」






臣「だって、王様ゲームだぜ？王様の命令は"絶対"だろ？







っておぉ！玲於もAも早いな。楽しみにしてたのか？」







『いや、別にそういうことじゃないけど…』






「臣、なんで今日、来るの早いの？」






臣「気合いが入ってるからかなー。いつもより３時間も早く起きたんだぜ？」






「なぁ、もうやめようぜ。こんなイタズラメール、本気にすることないだろ！？」





臣「ふざけんなっ！





お前には、Aも居るし、いいことばっかりだろうけど、俺には何もねぇんだよ。」







樹「ちょっと、臣、落ち着いて。」





臣「黙っとけ。俺にも少しだけでいいから、いい思いさせてくれよっ。」








周りを見回してみると、いつの間にかたくさんのクラスメイトの姿が。







「じゃあ、いつまで、この王様ゲームを続けるつもりなんだ？」






臣「もちろん、王様ゲームが終わるまで。」






楓「もし、臣あてにひどい命令がきたら？」






臣「そのときはそのときだよ。」







…あきれるんだけど。









前はもっといいやつだったのに。









臣「さーて、アンナはいつ来るんだろうなー。」







乃「アンナに逃げてもらわなきゃ。」









臣「なぁ、壱馬。お前も楽しみだよなぁ？」







壱「あ、あぁ…楽しみ…だな。








仲の良い壱馬までも、苦笑いでその場を乗り切っている。









しかし、アンナは10分経っても来なかった。









もう、朝礼が始まる時間なのに…









…どうしたんだろう？

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