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「最近、なんかつけられてない？」
朝起きてすぐ、最近気になっていたことを打ち明けた。すると、やはりかとソンジュが呟く。
「最近妙に足跡が増えている。俺らの事がバレると色々とやべぇ」
「そうね。私達もあまり離れずに行動しましょう」
ムジカのその言葉にソンジュと私が頷いた。
だけど、私達をつけてきているのは恐らく、近くの村の鬼達だろう。野良鬼のような足跡でもないし、かといって農園の鬼のような足跡でもない。
誰かが私やムジカ達の噂を聞きつけ、私達を捕らえようとしている…ってとこかな。ただの憶測に過ぎないけどね。
ただ…少しだけ嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
つけられていると知った日から、私は一人で狩りに行かなくなった。いや、行かせてもらえないの方が正しいか。
ソンジュの過保護っぷりが凄いこと凄いこと。
「いいか、お前一人で狩りに行くんじゃねぇぞ」
「おい、そっちは崖だ。気をつけろ」
「ちゃんと食べたか？水分も取っておくんだぞ」
等々…こんなにしてくれなくてもという事までやってくれる。心配…してくれてるんだろうけど、流石にやりすぎだ。それも、ソンジュの身体に支障をきたしたら、それこそ大問題だ。
「ソンジュ、そこまでしてくれなくても私は大丈夫だよ」
「んな事言って捕まったら元も子もねぇぞ。で、ちゃんと寝れたか？」
「…」
聞く耳も持たず、もうお手上げ状態。まぁ、本当に無理をし始めたら止めればいいか。
「A、これを食べるといいわ」
と言って、ムジカが私に差し出したのは小さな木の実だった。なんだろうと思い、首を傾げていると、
「それ、体力が少しだけ回復する木の実なの。…A、疲れてそうだったから」
「ムジカ…」
ありがとうと言い、同時にムジカも過保護っぽくなってきたな…と思った。
日が落ち、辺りが暗くなり始めた頃の事だった。
ガサガサという音が鳴り始めた。その音が聞こえた途端、ソンジュは私とムジカを後ろに隠し、戦闘態勢に入る。
「そこの茂みに隠れている奴、出てこい」
ソンジュが言っても尚、一向に茂みから出てこない何かに苛立ったのか、自分から近づいて行くソンジュ。
すると、再びガサガサと音が鳴り、茂みから何かが飛び出してきた…が。
「え…動物…」
そう、出てきたのは鬼ではなく、ただの動物だった。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
