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3バカが再び面白いことになっているのが、どうしても早く見たかったのだ。
ぽかんとしている燈矢にはなんとも申し訳ないが、こればかりは許して欲しい。
人間、欲望には弱いものなのである。
「っし、ついた……！」
途中、先生にぶつかりそうになり慌てて神回避をしながら長い道のりを歩いてきた。
今このドアを開ければ、3バカの面白いことが見れる。
自然と口角は上がり、目は少年のように輝く。
私は期待と笑いと喜びを胸に、教室のドアに手をかけ勢いよくそれを引いた。
そこに見えた光景は━━。
「…………へ、執事？」
「おっ！ やっとA来たぁ！」
私が呼び込みに行く前まではメイドで溢れていたはずの教室が、今となってはどういう訳か執事で溢れている。
目の前の光景に呆然と佇む私に向かって、ブンブンと手を振る白雲。
その手にはもちろん料理がトレーに乗っており、落ちないかだけが心配だ。
━━いや、そうではなくて。
「面白い光景が見れるって聞いて来たんだけど。午後から執事になるって聞いてない」
「ふふん、言ったらA着ねぇだろうからってさ！」
なぜか勝ち誇ったような顔を浮かべる白雲は、親指で私の後ろを指す。
振り返って見てみると、これまた執事姿の相澤と山田が執事服を持って近ずいてきた。
「……これを着ろと？」
「「「そゆこと」」」
「まあ、メイド服よりかはダメージ少ないしいいけど」
え、意外とあっさり……と呆ける山田の手から執事服を相澤の手からウィッグを取り、部屋の隅のカーテンで仕切られた場所まで直行する。
別に執事服が嫌とは思わない。
なんなら、ズボンの方が動きやすくて私は好きだ。
私が泣いて嫌がると思っていたらしい白雲は、何か言いたいように口をムニムニとさせ仕事に戻る。
まあ、さすがにウィッグつけるのには抵抗があるけれど。
あと、付け方がよく分からない。
分からないなりに試行錯誤をしてみたものの、結局よく分からなかったのでポニーテールで結び、執事服を身にまとってカーテンを開ける。
途端に静まりかえる教室内に、なにか変だったろうかと若干嫌な汗と不安が襲いかかってきた。
しかし、それは杞憂に過ぎなかったようで。
「ぎ、ぎゃああああ!!」
「誰!? 誰あのイケメン！」
「え、さっきメイド服着てた子でしょ……？ すっごいタイプなんだけど」
「やばぁ、結婚したい」
カーテンの外へ一歩出た途端、女子の皆さんに群がられてしまった。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
