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急展開すぎて変な声が出てしまった。
なぜ急にハグ？ そしてなぜここで？
ほら早く、と急かしてくる燈矢は既に私を受け止める気満々らしい。
しかし、一方の私は燈矢の突然のデレについていけず呆然としていた。
急に抱きしめてなんて、それもこんな大勢の前で。
「ちょ、待てよ。なんで急にハグをご所望で……？」
「嫌なんだもん」
「な、何が……？」
「……嫌だから」
これはダメだ。
きっと何を聞いても「嫌だ」としか答えない燈矢に思わず頭を抱える。
メイド姿のケモ耳少女が座り込んで、白い髪のイケメンと目を合わせているという謎の絵図に、チラホラと視線がささった。
意図せず私の顔は熱を帯び、それを隠すように両手を広げる。
「恥ずかしいけど、まあおいでよ」
「違う、Aから抱きしめて」
「はいはい」
きゅっと少しだけ強く抱きしめると、燈矢からは微かに炎の匂いがした。
いや、違う。
これは"なにか"が焦げたあとの匂いだ。
無意識のうちに眉間に皺を寄せ、燈矢の背中に回した手のひらに爪が食い込む。
━━ああ、まだ隠れてやっているのか。
皮肉にも、その匂いが何かを一瞬で理解してしまった自分に腹が立つ。
いつから隠れてやっていたのだろう。
あの日、エンデヴァーさんに呼び出された日から？
それとも、ココ最近から？
考えても考えても答えが見つからない問題に、彼を抱きしめる力が自然と強くなる。
いつもはエンデヴァーさんの家でしか会わないので、全く気づかなかった。
だってあそこはいつも炎の匂いがしていたから。
「A、甘い匂いする」
「そう？ さっきお菓子がいっぱいあるとこにいたからかな」
「ふぅん」
「……行ってみる？」
「やだ。Aが他の人に取られるもん」
燈矢から焦げたあとの匂いがしたように、私からも甘い匂いがしていたようだ。
メイド喫茶のスイーツの匂いが染み付いたのだろう。
私の肩に顔を埋める燈矢の頭を撫で、子供をあやす様に背中を一定のリズムで優しく叩く。
しばらくそうしていると、今更ながら燈矢が一人でいたことに気がついた。
「燈矢、雄英まで一人で来たん？ エンデヴァーさん家からここまでってだいぶ遠いよね？」
私がそう聞くと、あからさまに顔を顰め、良い夢から現実に引き戻されたような顔を浮かべる。
どうやら聞いてはいけないことだったらしい。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
