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━━卒業式。
一般的にそれはおめでたい日と言われる。
三年間ほとんど毎日過ごした学校に別れを告げ、新たな道へ歩んでいく始まりの一歩。
そんなおめでたく大事な一日に、私は右腕左腕の両方共へ髪の色と一緒の真っ白な包帯が巻いてあった。
なんて厨二病チックな格好なんだと思う人が多いのか、今日は道を開けられることが多い。
しかし、そんなことは気にもとめず視線は教室の窓から見える桜の木へ。
「おいおい、せっかくの晴れ舞台をシケた面で過ごす気かヨ！」
「なー帰りにマック寄らねえ？ 俺腹減った」
「いや寄り道はダメだろ。ちゃんと家まで直行して……」
「硬ぇ！ もうちょいやわっこくなろうぜショータあ！」
「声でかいわ」
別にシケた面などしていない私の元へ、山田を筆頭に白雲と相澤が連れ立ってくる。
いつもより声が少し大きいのは、卒業式で気分が浮いているからだろうか。
にしてもうるさすぎると眉を顰める。
私に声のボリュームを下げろと言われ、逆になぜかさらにボリュームをあげた白雲が、珍しく目敏く私の両腕のものを見つける。
「おま……ん!? その包帯どうしたんだよ！」
「あー……これね、うん」
なんだなんだと覗き込む3バカの視線の先には、真っ白な包帯が。
この包帯の下には、燈矢の蒼炎によってついた火傷の跡が残っている。
何度「ヒール」を唱えようが、不思議とこの傷だけは消えなかった。
原因は分からないけれど、私としては「原作をぶっ壊す」と自分を奮い立たせ、同じ過ちを繰り返さないように刻まれた印のみたいなものでもある。
そういう理由で、今としては消えないでくれて良かったと安心している。
だが、三人にそれを詳しく説明することは出来ない。
変な誤解を生むことになる、だから。
「料理しとったら火がぶわあってなってこうなった」
適当にありそうでなさそうな嘘をつかせてもらった。
「いや語彙力どうした！ お出かけか!?」
「火がぶわあ？ どんな料理してたらそうなるんだよ」
「Aお前……合宿の時も思ったが、やっぱり料理下手なのか？」
「へ、下手じゃないし。たまたまだし!!」
確かに、合宿では指を人参と間違えてサクッと切ってしまったけれども。
それも今となっては笑い話、いい思い出だ。
現に今、3バカは「面白いと言えば」と私の数々の恥ずかしエピソードを話し始め……。
「て、おいちょっと待って。なんで過去の話をほじくり返すん!?」
「え面白いから」
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
