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燈矢の心からの叫び、憎悪をひしひしと感じるそれは、襲いかかるようにして私を包み込んだ。
「っ……！」
「あ、え……？ あつ……っ！ A、A！」
いくら冬時とはいえ、蒼色の炎に八方を塞がれてはかなり熱いし痛い。
だが、炎の元となる当の本人が一番熱いはず。
熱すぎて諦めかけていた心を何とか奮い立たせ、「クリエイト·ウォーター」を体に纏うという新技を活用し、炎の渦を脱出する。
そのままの勢いで、泣き叫ぶ燈矢の元へ突っ込んでいった。
「A、A……！ 俺のせい……？ 俺がみんなのこと嫌いって言ったから…………でもだって……っ！」
「違うよ、燈矢は悪くない。大丈夫、いい子だから。……っ『クリエイト·ウォーター』！」
私の狐火のように、炎は赤よりも青の方が温度が高い。
そのため、ただの水である「クリエイト·ウォーター」は虚しくも蒸発していってしまう。
繰り返し何度も何度も「クリエイト·ウォーター」と唱え続け、熱さを軽減させようとするが、いつかは綻びが出てしまうもの。
ジュッと音と共に、私の腕に炎が当たった。
「い……っ」
正直めちゃくちゃ痛い。
痛いし熱いし、それも熱さに弱い私は今すぐここから逃げ出したい衝動に駆られる。
だが、ここで逃げ出したら絶対に後悔するだろう。
燈矢の涙を水を纏ったままクイッと拭い、クラクラする視界の中、無理やり口角を上げてにっと笑った。
「は、は……っA、A……！ ごめん、ごめんなさい……っ」
「大丈夫、大丈夫。こんなん何ともない。ほら見て。『ヒール』……すぐに治ったから、ね？ だから泣かんで、ゆっくり息して落ち着こう」
「うん、うん……！」
私が抱きしめれば抱きしめるほど、蒼い炎は勢いを増していく。
このままではキリがない。
そう思って、残り少ない体力の中力を振り絞り「セイクリッド·クリエイト·ウォーター」を唱えた。
しかし、バシャッとバケツをひっくりかえしたように落ちてくる水も、広がり始めた炎によってほとんどが蒸発してしまう。
「クリエイト·ウォーター」よりも遥かに大量の水だったというのに。
さっきの大技と、繰り返し唱えたものたちで私の体力は空である。
(どうしよう、どうしよう。もう何も出来ない……いっそのこと燈矢を引っ張って川とかに飛び込むか……？ でも距離が遠すぎる……)
酸欠か何か知らないけれど、だんだんと目の前がクラクラしてきた。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
