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謎に勘のいい白雲の「つけられている」発言を聞いてから数週間後。
インターンに支障が出ないくらいだが、なるべくもっと強めに潜伏スキルを発動させている。
それからは、つけられている気がするという話は聞かなくなったのだが。
「どうした、やけに眉間に皺を寄せているが」
「……細かい情報を取り漏らさないようにしているんです」
「……？ そうか」
なぜか私の方へも潜伏スキルの影響が出ており、常に意識を集中させていないと分身体を見失いそうになる。
原因は分かっていないが、まあ今のところは分身が消えたり、潜伏スキルが解けたりはしていないので大丈夫だろう。
今日は、スパルタで有名なエンデヴァーさんが珍しく休憩時間をとり、足の疲れが半端じゃない私は事務所のソファーに座り込む。
「うわあ……そろそろ降るなこれ」
「なんでわかんの？」
「俺、田舎出身なんだ。だから雨の匂いで降るか分かんだよ」
「なんだその特技」
ケラケラと笑いながらそんなことを話す声が聞こえてきた。
……雨か。
そういえば、あの事件の日も雨が降っている描写があった気がする。
「……いやまさかね」
ただ雨が降っていて時間帯が同じというくらいなだけで、今日起こるとは限らない。
それに、相澤たちは今日パトロールだけで終わったらすぐ帰ると言っていたし。
きっと今日じゃない、大丈夫だ。
うんうん、と冷や汗を垂らしながら心の中で自分を納得させる言葉を並べ、気を紛らわすために近くにあったお菓子に手を伸ばす。
━━しかし人は、いや運命はそう思った時ほど起こりうるもので。
「━━っ！」
足が、手が、脳が、全身が。
白雲の危険を知らせるように、ビクリと震えた。
危険が伝わってくるのって、こんな感じなんだ。
震えて落ちたお菓子に目もくれず、ソファーから少し腰を浮かした状態で止まったままの私を見て、エンデヴァーさんが首を傾げていたのが視界にうつった。
そうだ、こんなことしてる場合じゃない。
早く助けに行かないと。
でもどう言い訳する？ その言い訳でエンデヴァーさんは信じてくれるだろうか。
「は……、はっ……」
焦りと恐怖でわけも分からず視界が滲み、背中は冷や汗でぐっしょりと濡れる。
どうしよう、どうすれば。
こんな時、主人公なら。
「……っエンデヴァーさ」
「緊急、緊急！ パープル事務所からの応援要請！ 大型ヴィランが都市部で暴れているとの事！ エンデヴァー、どうしますか！」
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
