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今日はみんな遅刻しているのだろうか。
そんなことを思いながら、ふと窓際の方に視線を移す。
と、ここは三階にも拘わらず、なぜかふよふよ浮かぶ人影とバッチリ目が合った。
「…………ふわぁぁああ!?」
「うおっ!?」
「なんだなんだぁ!?」
「ゆ、ゆゆ幽霊!?」
いつぶりだろうか、山田に負けないくらいの大声を出したのは。
教室内の全員がこちらを振り向くぐらいの大声を出した私は、見事に椅子から転げ落ち床で打った頭を押さえる。
「びびったぁ……！ 急に大きい声出すなよA」
「ふよふよが喋っ、なん……え、白雲」
ふよふよ浮く人影から聞き馴染みのある声が聞こえたと思いながら、恐る恐る声のした方を見上げると、心底驚いた様子の白雲がいた。
そう、先程のふよふよ浮いていた人影は、雲に乗った白雲だったのだ。
雨のせいで視界が悪く、白雲が乗っている雲が見えなかったので浮いていると勘違いしたのだろう。
いやマジで寿命縮んだと思う。
その原因の元とされる白雲は、椅子から転げ落ちたなんともダサい私に手を出し、起き上がるのを手伝ってくれた。
「いやあ、ショータとひざしの声が聞こえたからさ！ ひざしィ！ なにショータイジってたんだよっ！ 俺も混ぜろ！」
「コラ白雲！ おまえどこから出入りしてんだ！」
「ハイッ！ 三階の窓からでアリマス！ マイ個性「雲」！ 移動に便利！」
「個性がどうだろうと出入りはドアからだ！」
「イエッサー！」
白雲は反省のはの字もない様子で教室に入り、クラスメイトにタオルを求める。
まだ朝礼も始まっていないのに、本日二度目のため息をつく担任に苦笑いをこぼしながら同情した。
すると、まだ何かし足りないのか大声で相澤の名前を呼び始める。
「ショータ、ショータ！ この傘おまえンだろ？ 落ちてたぜ！」
「え……」
そう言う白雲の手には、相澤の物らしいシンプルなビニール傘が握られていた。
あれ、相澤はさっき濡れたい気分だったって言っていた気がするのだが。
ん？ と首を傾げた私が見えたのか否か、相澤が「この傘の下に」と何か訊こうとした。
だがやはり声の大きい山田がそれを遮る。
「なに全部脱いでんだヨ」
「濡れたパンツ気持ちわりーじゃん」
「いやせめて隠して」
あろうことか、白雲はなぜか体育着に着替えるのではなく、下着まで脱ぎ始めた。
気持ちはわからなくもないけれど、ならばなぜ傘をさしてこなかったのだ。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
