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それもかなりキャラの濃いやつに。
「A！」
燈矢が必死に、そして心配そうに名前を呼んでくれるが、正直私に危機感やら緊迫感というものは当然のようになかった。
そりゃあ、中学のときにあれだけ人質にされているのだから当たり前といえば当たり前。
普通ならば騒ぎ立てる場面だというのに、私は異常な程に落ち着いていた。
「喧嘩しててくれた方がまだ良かったな……」
ボソリと呟き、さてどうやってここから抜け出そうかと考える。
というのも、さっきからエンデヴァーさんの圧が怖い。
もちろん私ではなくこの敵にかけているのだろうけど、盾にされているためどうしてもこちらに圧が向くのだ。
さすが、ヴィランっぽい見た目のヒーローランキング一位は伊達じゃない。
(えーっと……今までどうやって抜け出しとったっけ)
参考までに、中学の時は人質にされた時どうやって抜け出していたのかを思い出すため頭をフル回転させる。
けれど、記憶力ゴミの私の頭にはあんなに濃い思い出はかすりもせず。
結果として思い出せなかった、なんてこったい。
そんなちゃらんぽらんな私の耳に、エンデヴァーさんのしっかりしたため息が聞こえてくる。
まさか、私に呆れすぎてヴィラン共々燃やされるのだろうか。
うわちょっとそれは困る。
と、そう顔を歪めていたのだが。
「……ルミエルネ、個性の使用を許可する」
「！」
エンデヴァーさんの口から発せられたのは、燃やします宣言ではなく個性の使用許可だった。
なるほど、その手があったか。
イマイチ状況がわかっていない敵に「何話してんだ！ 黙ってねえと首にこれ刺すぞ！」と脅されるが、フルシカトをしてどれを使えば一番手っ取り早いかを思考する。
なんてったって、そろそろ敵が持つナイフが首を掠めそうなのだ。
焦りつつも必死に頭を捻った結果、とあるものが私の視界に入り、そして突如名案がおりてきた。
「おいてめえ無視すんな!! 調子に乗るのもいい加減に━━！」
「『テレポート』」
「うおああっ!?」
シュンと分身にテレポートをした私に驚いたのか、敵が尻もちをついた。
もちろんNo.2ヒーローはそれを見逃さず、あっという間に敵を捕まえてみせる。
正直テレポートで忙しくて全然見えなかったが、さすがの私もそれには感銘を受けた。
なぜなら、エンデヴァーさんのヒーローの姿を見れたからである。
インターンでもその姿は見れたけれど、やはりかっこよかった。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
