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━━とその時、普段鳴ることの少ないインターホンが、高い音で耳に届く。
何か頼んでいたっけ、と思いながら玄関まで急いで走り、ものが届いた時用に判子も手に持った。
ガチャリと音を立ててドアを開ける。
そしてそこに居たのは。
「お、やっとでてきたー！」
宅配の人でなく、先程まで悩みに悩まされていた白雲だった。
後ろには相澤と山田もいる。
「な、なん……なん…………え、遊ぶ約束したっけ？」
「ノンノン！ 突撃訪問ってヤツ！」
「はあ？ なんでそんなことして━━」
ああ、これは。
唐突に理解した。
目の前で早く遊びに行きたそうにウズウズしている3バカは、本当にバカでお人好しな集団らしい。
私の思い違いかもしれないけれど、今日ここに彼らが来たのはきっと私を元気づけるためなのではないかと思った。
なんとなーく、本当になんとなくだけど、数日前から三人がコソコソ話をしているのを見かけていたので、そうなのではと思ったのだ。
お人好しにも程がある。
白雲に至っては、あと数ヶ月で死ぬかもしれないというのに。
「……お人好し集団め。わざわざ私の家まで来なくてもLINEとかでよかったでしょ」
「あちゃー、やっぱ気づいた？ A無駄に鋭いからまさかとは思ってたけど」
「LINEはナンセンス！ こーゆーのは直接会って話した方がいいんだヨっ！ な、相澤！」
「別に俺は……、お前らに連れてこられただけだし」
またまた〜！ 一番心配してたくせに！ と余計なことを言った山田に、相澤の絞め技が炸裂する。
それが面白かったのか、はたまた嬉しかったのか。
「ふはっ」
数日ぶりに口角を上げた気がした。
3バカも、ようやく笑顔を見せた私に安心したような表情を見せる。
「よし、じゃあ寿司食べに行こう。ここの近くにめっちゃ美味しい寿司屋さんあるけえ」
「寿司……！」
「おっ、ショータが珍しく目輝かせてる！」
「いっつも死んだ魚の目なのにな！ 寿司だけに！」
「何言ってんのかわからん」
山田のボケに対して相澤の冷静なツッコミが入り、私と白雲は声を出して笑う。
正直、私も山田が何を言いたかったのかさっぱりだが。
ここの世界に来てよかった、3バカと同じクラスに、仲間になれてよかったと心から思った。
作戦とか距離とかどうだっていい。
私は白雲を、彼らを救ける。
━━もし、誰も死なずにまた笑い合える日々が戻ってくれるなら。
それはきっと最高の物語だろう。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
