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「初対面でこんな嫌われることある……？」
治崎はともかく、玄野にまで視線をそらされるとは思わなかった。
質問にも答えて貰えず心にかなりの大ダメージが入る。
私のメンタルは豆腐並みに脆いのだ。
ジメジメし始めた私を見かねた田中くんが、ため息をつきながら口を開く。
「二人が恥ずかしがって言わないんで俺から言います。えっとですね、この二人は先輩に会ってみたいって言ってたらしいんで連れてきました！」
「えっ」
「ちょっ……」
目を見開く私のバックには宇宙。
待て待て待て、この二人が私に会いたいと言っていただって？
それで田中くんに着いて文化祭にやってきたと……？
「なんだ、ただの可愛い生物か」
「毎回思いますけど表現独特すぎません？」
つまりはこういうことか。
私の武勇伝ならぬ黒歴史を聞いた二人は、それほどまでに強いやつなのかと見定めに来たのだ。
わざわざ休みの日を使ってまで。
なんて健気で可愛らしいのだろうか。
私も中学生に戻って二人とキャッキャウフフしたい。
だがまあ、そんな望みは叶わないので、今日眺めるのだけで我慢しておこう。
「……あ、そういえば三人待たせとるんだった。せっかく来てくれたのにごめん」
「別に。話できただけでもよかった」
「そ、そっか！」
原作にはあまり描かれてなかったから知らなかったが、治崎廻の少年時代はこんな感じだったらしい。
ついでにいうと、先程から玄野が顔は真顔でもキラキラした目をこちらに向けているのが、私の心臓をえぐってくる。
やめてくれ、私の心臓は一つしかないんだよ。
「それじゃ、田中くんもまた」
「えー、もうあの三人のとこ行くんですか。もっと一緒にいたいです」
「はいはい、LINEでねー」
「俺本気で言ってるんですけど!?」
せっかく会えたのにー！ と泣き叫ぶ田中くんは、もう少し治崎と玄野を見習った方がいいと思う。
最後にせめてもの情けでなでポンしてあげたら大人しくなったので、あとは二人に任せた。
田中くんを敬いの欠片もない形で回収していった彼らを見届けた後、私も三人を探すことにした。
さて、相澤たちはどこにいるだろうか。
先程LINEを送ったけれど、随分はしゃいでいるのか返信は疎か既読すら着いていない。
こうなったら自力で探すしかないようだ。
そう思い、足を一歩出したその時。
「あっ、おーい！ A、こっちだ！」
……どうやら探す手間は省けたようだった。
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紺(プロフ) - あまねさん» 返信が遅れて申し訳ありません！ コメントありがとうございます！ うわあああめちゃめちゃ字面から好きが伝わってきます嬉しいです😭もう過去編は完結しているのに、読んでくださって本当にありがとうございます！ ぜひ原作編の方も応援していただけたら幸いです！ (6月4日 11時) (
レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああすきいい (5月20日 9時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - いちきちゃんさん» コメントありがとうございます！わあああ外伝も読んでくださったんですか……!!ありがとうございます！3月頃から原作編スタートさせますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - 原作編がめっちゃ楽しみです!待ってます!外伝も良かったです! (2023年2月26日 15時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ わあああ嬉しいですありがとうございます！！外伝まで！？ 本当にありがとうございます……😭原作編3月頃に開始致しますので、どうかそちらもよろしくお願いします✨ (2023年1月19日 19時) (レス) id: 8116e17d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2022年4月15日 21時
