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その間も部屋を舐めまわすように見る先輩に、なんでこの人も来ちゃったんだろうと心の底から思った。
もちろん原因は白雲なのだが、この人もこの人で勉強をしなければならないはずだ。
それなのにわざわざ私の家まで来て勉強するとはどういうことだろう。
「私は成績優秀な生徒なの。だからあなたたちにみっちり教えてあげるわ」
エスパーかなんかなのだろうか、この人は。
にっこりと私を見ている先輩に背筋に悪寒が走った。
そんな感じで幕を開けた勉強会は、白雲と山田による「わかんねぇ」を残り三人の私たちで必死に教えるという形で進んでいく。
「よし、完全に理解した！ 答えは四十二！」
「違う。計算し直せ」
「俺は合ってるだろ！ 五十六!!」
「君らはまず公式を見直そうか」
想像していたよりもひどかったのか、香山先輩はこの光景を見てため息を連発させた。
私と相澤はもう毎日これなので、特に疑問に思うこともない。
まあ、これが勉強会の醍醐味だろう。
苦手な教科は得意な人が教えるというwin-winの関係。
ちなみに白雲の得意教科はヒーロー基礎学らしい。
つまり勉強は苦手だということと自慢げに語っていた。
ちょっと将来が心配なんですけど。
「Aちゃんは苦手な教科ないの？」
白雲と山田の教えてラッシュが落ち着き、私も自分の勉強を進めていたとき、先輩がふとそう話しかけてきた。
……肩が跳ねたのは不可抗力である。
「まあ、見ての通り私はジャパニーズピーポーなので、英語はかなり苦手です。前回の中間はギリギリ赤点回避くらいの点を取りまして……、山田に教えてもらおうかなと思ったんですけど、本人がこの調子ですし無理かなと」
「相澤、相澤！ あとちょっとで理解できそうなんだよ、教えてくれ！」
「……なるほどね」
私の声も聞こえないくらい集中して数学の問題集を解いている山田を見て、香山先輩がいいこと思いついたとばかりに口角をあげた。
嫌な予感しかしないので、お茶を注いでこようと席を立つ。
だがしかし、それを見越していた先輩によって腕を掴まれた。
軽く声がもれたのも不可抗力だ。
「私が教えてあげるわ。こう見えて英語は得意なの」
「だっ大丈夫です！ 先輩の手を煩わせる訳にはいきませんので！」
「で、どこが分からないの？」
恐れていたことが現実になり、私は抗うのをやめた。
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
