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そんな私の心情を読み取ったのか、はぁとため息をついて掴んでいた首根っこを手から離した。
かと思えば、私の後ろ━━教室のドアの方を指さして、やれやれといった感じで首を振る。
「心配で来たのか知らないけど、別に取って食ったりなんかしないわよ、一年ボーイズ」
「うげ、バレた……」
教室のドア付近に隠れていたのは、先輩曰く"心配で"見に来た3バカだった。
ここに行こうと提案したのは白雲だろうな、なんて思いながら先輩の気が逸れているうちに三人の元へ静かに移動する。
忍び足がうますぎて、今なら忍者にでもなれそうだ。
「いやー、勉強会のこと話そうと思ってたら教室にいなくって。クラスメイトに訊いたらすごい形相で黒い髪の先輩が連れてったって言ってたんス！ で、絶対香山先輩だなーって！」
「ちょっと失礼じゃないかしら」
クラスメイトと話せることに少しだけ羨ましく思いつつ、何となく安全そうな相澤の後ろにすっぽりと隠れる。
これでバレないだろうと安堵の息を着けば、白雲が大きな声で私を呼んだ。
「なーA！ 勉強会に先輩も連れてっていいよな!! Aの家でやるって言ったら行きたいって！」
「アホか」
「アホだな！」
「余計なことを……!!」
「へっ？」
なぜそれを先輩に言うんだ、私の身の危険を感じないのかい。
あれか、白雲は天然なんだろうか。
どう考えたって私が先輩に拒絶反応を示していることはわかるはずなのだ。
かなりはっきりと示していたと思っていたのだけれど。
鈍い白雲に「アホ」という言葉が浴びせられたところで、先輩がこちらをじっと見つめているのに気づいた。
一瞬、見て見ぬふりをしようかと思ったが、後が怖いのでビクビクしながらも視線は逸らさないでいると、先輩が口パクで何か伝えようとしていた。
何を言っているのだろうと口元の動きに注目して見ると。
「楽しみにしてるわね」そう言っているのがわかった。
なぜだか背筋がゾクリと震え上がった。
いろいろとあった一週間が過ぎ、約束通り3バカプラスミッドナイト先輩が来る土曜日がきた。
といっても、いつもと特に変わることはなく、強いて言えばお母さんから送られてきたホークスの寝顔写真に一時間ほど悶えていたところだ。
本当に可愛くて、思わずスマホにヒビが入ってしまうところだった、危ない。
落ち着きを取り戻した私は、勉強の合間に摂る糖分のチョコとお茶を用意していく。
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
