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白雲が自信なさげにそう言った人物を思い浮かべようと頑張るが、全くといっていいほど分からない。
そもそも、体育祭で私に絡む時間なんてあっただろうか。
障害物競走やって、騎馬戦やって、チーム対抗戦やって……。
昼休み以外は話しかけられる状況ではなかったはずだ。
とすると、競技中に絡まれたのか、表彰式が終わってからの時間の二択になるが。
「全然思い出せん……」
「記憶力ねぇな！」
「今日の数学の宿題は自力でやるって解釈でいい？」
「またまたー、冗談がうめぇなぁ！ …………冗談だよな？ な!?」
「さあ？」
意外といじるのが楽しい山田で遊びつつ、優しい私は自分の机の中に手を突っ込んで数学のノートを取り出す。
するとその時、なんの音もなく相澤が教室に入ってきた。
「お前ら先に行くんじゃねぇよ。特にA」
「なんで私も入ってんの」
あれは3バカが本当にどうでもいいことで争い始めるから、呆れて先に行っただけのことである。
というか、そんなことより大事なことがあるではないか。
「ショータぁ、女子に何て告白されたんだよぉ」
「悪ぃことは言わねぇから早く言っちまえ！」
「は？ 何言ってんだお前ら」
「誤魔化すなよぉ！」
おっと、相澤のこの反応。
数々のフラグを回収してきた私にはわかる。
きっとこれは告白されてないパターンだ。
バレンタインで「これ、あの人に渡しといて」的な感じのあれだろう。
「俺は告白されてない」
当たり前だろうという顔で言った相澤に、やっぱりねと頷く。
別に相澤がモテないというわけではなさそうだが、彼の良さは浅く関わるだけでは分からないと思う。
つまり、クラスメイトならまだしも、他クラスの人、ましてや先輩には一目惚れ以外で相澤を好きになるというのがないと思うのだ。
彼の優しさはかなり分かりずらいから。
「二人が何を勘違いしてるのか知らないが、俺はAにこれを渡してって言われただけだ」
自分の推理が当たっていたという嬉しさで緩んでいた頬が固まった。
いや確かに、顔を赤らめてまで相澤を呼んだのに何もなしは「なんだこいつ」状態になると思うが。
なぜそこで私が出てくるのだ。
混乱と不安に駆られながら、相澤から一枚の封筒を渡される。
「は、果たし状……？」
「なわけないだろ」
「顔を赤らめとったのは、私に対する怒りが爆発したけぇじゃないの……!?」
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
