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「━━っていうやり取りがあって、ヒーロー名はルミエルネになったんよ」
「ふーん、なんかチョココロネみたい」
「それは私も思った」
秘密にしようと思っていたことをあっさりと言われ、思わず真顔で共感する。
正直なところ、ルミエルネというのは時間がなかったから適当につけたものではない。
ちゃんと意味があるのだ。
「ね、なんで月明かりにしたの？ Aは月ってよりも太陽って感じがするんだけど」
「それはつまり、私が太陽みたく眩しいってことで」
「なんでなの」
「無視……まあいいや。えっとね、まあ簡単に言うとただ明るく照らすんじゃなくて道筋を表したいと思ったけえ」
「……？」
いまいちピンときていない様子の燈矢のために、もう少し詳しく説明をする。
ヴィランにもさ、ヒーローと同じようにそれに至るまでの経緯やら思いがあると思うんよ。
ただ悪いことをしとる人も、友達にバカにされたとか、親から愛情が貰えなかったとかっていう理由があるんだと思う。
それに指さして「ヴィラン」とか「悪者」って言って終わりじゃなくて、寄り添いたいというか、優しく照らしたいというか。
同情じゃなくて、もっと違う何かで。
「優しく照らすのに太陽はちょっと明るすぎるじゃろ？」
この世界に限ることじゃない。
前世であった強盗や殺人、いじめなども何か理由があったのだと思う。
加害者が「悪」だとしたら、被害者は絶対「善」なのかと言われればそうではないと思うのだ。
「加害者を庇うのはおかしいとか、被害者の気持ちを考えられないのかとかいろいろ言われると思うけど。私はこの考えを曲げることはないっていう証？ みたいな感じでルミエルネって名前にした」
「……ふーん」
まだ小学生の燈矢には少し難しかっただろうか。
難しい顔をして、私の言った言葉を繰り返しつぶやく彼の白い髪をそっと撫でる。
「……ねえ、A」
「ん？」
「もし、もしさ。俺がヴィランになって助けてって言っても助けてくれる？」
上目遣いでそう問いかけてきた彼に思わず目を見開いた。
まるでそうなることがわかっているかのような口振りで言うものだから、反応に遅れてしまう。
「ね、助けてくれる？」
「……もちろん、当たり前じゃん」
不安げだった表情が、花が咲いたようにパアッと明るくなる。
いつの間にか握られていた右手が、さらに強く握られた気がした。
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
