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その行動に私が困惑しているのが見えたのか、こちらを振り向いてこう言った。
「A一人じゃ絶対迷うけぇ。それに、エンデヴァーが言っとったことも気になるし」
燈矢くんだっけ、その子のこと新幹線の中で聞くけぇね。
そう言って再び歩き出す。
━━駅について新幹線に乗るまで、私たちの間に会話は一切なかった。
「なるほどね、それはエンデヴァーと話さんといけんわ」
新幹線の中、お腹が空いたらしいお母さんが生姜焼き弁当を食べているのをじっと見つめつつ、燈矢のことについて話した。
といっても、漫画で見たような詳しいことは言っていない。
なぜなら、正直燈矢とは片手で数えられるほどしか会っていないのだ。
もちろんそれはお母さんも知っているので、尚更詳しく言えない。
「それで、エンデヴァーはなんでAに？」
「さあ、それはわからん」
「ふーん」
そうつぶやいたお母さんは、生姜焼き弁当を一口食べて幸せそうに顔を緩ませた。
ものすごく美味しそうに食べるもんだから、食欲がそそられてしまう。
だが、まだお昼に食べたカレーが胃袋を占拠しているので食べたいとは思わない。
「あと一時間くらい時間あるけぇ寝とっていいよ」
「……うん」
「眠たいんじゃろ」
「……うん」
「明日の天気は」
「……確か晴れだった気がする」
「そこは「うん」で答えてほしかった」
いや、眠すぎてそれどころじゃない。
その私の気持ちを汲み取ってくれたのか、「おやすみ」と言って頭をポンポンと撫でられた。
赤ちゃんじゃないのに、なぜか安心してしまうのはやはり母親だからなのだろう。
それに免じて、口端に米粒が付いていたのは見てなかったことにしようと思った。
「で、具体的に私は何をすればいいんですか？」
約一時間ほど眠り、頭がスッキリとした私はどこか眠たそうなお母さんの手を引いて轟家にやってきていた。
轟家に着くや否や、いかにも高そうなものしか並べられていない部屋に通されるものだから、思わず感嘆の声が漏れてしまう。
お母さんもそれで目が覚めたようだった。
「具体的に……お前の方からも、燈矢に訓練をやめるよう言ってほしい」
「……なぜです？」
「訓練をする度に火傷を負って帰ってくるんだ。何度やめるよう言っても聞いたことは一度たりともない。だから……」
「なるほど、なら私にやることはなさそうですね」
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
