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その時、もう私の近くに来ていたお母さんがポンっと肩に手をおいた。
そして、笑顔を浮かべたまま恐ろしいことを━━！
「好きな子できた？」
「……は？」
言わなかった。
てっきりかなり面倒くさい頼み事をされると思っていたのだが、どうやら勘違いだったようで、気の抜けた声が漏れた。
というか、好きな子できた？ って分かりきったこと聞くんじゃないよ。
「できるわけないじゃん。というか、今回の件で絶対恨まれたんだけど」
「ああ、騎馬戦のときのトルネードとかね」
「そうそう」
今思えば大人げないし、何より馬鹿らしい。
あんな幼稚なことに構っても仕方がないというのに。
だが、悪いのはあちらもだ。
ズルいだの卑怯だの作戦にそんなこと言って、将来それをヴィランに言うのかって感じである。
いやまあそれにムキになった私も十分幼稚な訳だが。
「……で、話ってそれだけ？」
すっかり笑いの収まったお母さんにそう尋ねれば、ハッとしたように「狩宮」と言い、呼ばれた狩宮さんは仮眠室を出ていった。
どうやらここからが本題のようだ。
「エンデヴァーから連絡があってね。……燈矢くんっているでしょう」
あの子を止めるの手伝ってほしいって。
そう言われて思わず目を見開いた。
「私には何を止めるのかさっぱり分からんけぇ聞き返したんよ。そしたらAに聞けば分かるって。どういうことなん？」
心底不思議そうに訊いてくるお母さんには悪いが、私も今それどころではない。
━━燈矢を止めるのを手伝え？
なんで私に頼もうと思ったのか、エンデヴァーさんは燈矢がどう思っているかわかっているのか。
それらを含め、エンデヴァーさんには色々と話したいことがある。
「……お母さん、ちょっとエンデヴァーさんの家行ってくる」
「えっ、ちょ!?」
驚くお母さんを申し訳なく思いつつ、荷物を取りに行くことも忘れて公安を飛び出した。
轟家までの道なりはだいたい知っている。
何回かお母さんと行ったことで覚えたのだ。
「待って!!」
突然聞こえた大声に肩を揺らし、その声の方を見てみれば、肩で息をするお母さんの姿があった。
「う、運動不足にこれはキツい……！」
「ここから公安までそう距離ないけど……」
「それでも全力疾走したらキツイんよ！」
やっと息が整ったお母さんが、私の手を取って駅の方へ向かう。
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白狐(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます！ そうなんです、ミッドナイトさんでした！ 吹雪さんの反応が私のして欲しい反応だったので嬉しいです！！(笑)最初は3バカ好きな女子路線も考えたんですが、重くなりそうなのでやめました(笑) (2022年8月20日 21時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - よかった…女子の先輩はミッドナイトさんだったのか…！マジでよかった…(初めは３バカ？のことがすきな女子になんかされる…！と思っていた) (2022年8月20日 20時) (レス) @page44 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - ここさん» 二度目のコメントありがとうございます！ ミッナイ先生ようやく出せました……。前々から出そう出そうと思ってはいたのですが、中々話に入れることが出来ず、パート3まで引っ張っちゃいました(笑) (2021年12月2日 0時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - イヤッフゥ！ミッドナイトせんせぇーｷﾀｧｧｧ！ありがとうございます！ (2021年12月1日 23時) (レス) @page39 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - わーい！ありがとうございます！あー絡みが好きです💘（相澤先生たちの） (2021年11月14日 19時) (レス) id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年7月31日 22時
