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「「「さっむ……」」」
「……ごめん」
見事に三人の声が揃い、これでも抑えた方なのだがと頬をかく。
━━しかしだ、中がこれだけ寒いならば、外はもっと寒いはず。
「この霧の中から飛び出せば、相手反応できんよ」
「……！ そういう事か」
そう、わざわざ視界の悪い霧を出したのは、相手の視界を掻い潜ってポイントの布を奪うためなのである。
制限時間だってもう残り少ないだろう。
「ショータ、任せたぞ！」
「ああ」
白い霧の中を突っきり、視界が晴れた所へ飛び出す。
「なんも見えねぇ……」
「移動するか？」
「ああ、そうし……っておい！ 後ろ来てるって！」
気づいた時にはもう遅い。
相澤の手が相手の騎手のポイント数が書かれた布を捕らえていた。
「っクソ！ 取り返すぞ！」
「おう！」
ポイントを取られた人たちは、それを取り返そうとヤケになる。
そういう時ほど警戒体制が緩くなっているものだ。
「『ボトムレス・スワンプ』！ 足元にご注意をー」
「やべえ、泥沼だ！」
「おい、止まれよ!!」
「無理に決まってんだろ！」
バッシャーンと大きな音を立てて泥沼に落ちていった。
そこまで深くはないので、騎馬が崩れた状態でクラスメイトが起き上がる。
「終了ー!!」
わあっと歓声が湧き上がった。
それもそうだろう、あれだけ騎馬がいたにも拘わらず、残っているのは私たちの騎馬だけなのだから。
「今回の一位は━━！ 数々の相手をくぐり抜けた相澤チームだああ!!」
「なんでチーム名が俺なんだよ」
「だって騎手だし」
「なんかそれっぽいし」
「気づいたらチーム名決まってたし」
「お前らな……」
呆れたようにため息を着く相澤も、ステージの被害を見て引いている白雲も、アゲてくぜー！ と一人盛り上がっている山田も。
どこか嬉しそうな表情をしていた。
それはもちろん、私も然りだ。
「二位は浅名チーム、三位は閃走寺チーム、四位は衰勢チーム！ 以上の四組が決勝戦へ出場だ!! みんなよく頑張った、俺は今とても感動しているぞ！」
うおおおおと男泣きを始めた主任にクスリと笑いが起こる。
やはり、体育祭とはいいものだ。
みんなで協力し合い、みんなで支えて勝ち上がっていく。
「じゃ、一時間ほど昼休憩を挟む。その間に瞑想なりなんなり、自分の意識も高めておけよ！」
次の競技は後で発表だ、そう言い残して学年主任は食堂へ行く通路へと消えていった。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
