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白雲が口に手を当てて、感動したように瞳を潤ませた。
再び空でわちゃわちゃし始めた私たちに、ズルいコールが鳴り響く。
「『トルネード』」
「お、お前……」
相澤が引いたように私を見ているのが、嫌でもわかった。
そりゃそうだ、騎馬を組んだ大群の中に、思いっきり竜巻を引き起こしたのだから。
……自分でも引いた、なんかごめん。
私の竜巻をもろに受けた騎馬は崩れ、失格判定をもらっている。
それを引き金に、私たちに対して文句を言っていた人たちは真っ向に勝負し始めた。
また、私たちを追うために浮く"個性"を持っているらしい人たちが空に昇ってきている。
「……白雲、一気に急降下して。んで、地面ギリギリのところで止まってほしい」
「え、危なくねぇか？ それ」
「大丈夫、死にはしないから」
「すっげー不安なんだけど」
まあ、Aが言うなら大丈夫なんだろうけど、と中々嬉しいことを言ってくれる白雲がすぐさまクラウドに合図を出した。
その途端、まっすぐだった視界が傾き、一気に急降下していく。
思ったよりも速い速度による風圧に、白い髪が面白いくらいになびいているのがわかった。
「残り三分!!」
しまった、制限時間のことを考えていなかった。
刻々と迫る時間に焦りつつ、確実に着実に事をこなしていく。
「おいこれ大丈夫か？」
「大丈夫、大丈夫。私に任せて」
不安そうな声色の相澤を振り返り、グッと親指を突き出してみせる。
それに呆れたようにため息をつき、「任せたぞ」とつぶやいた。
「デレなのか、そうかそうか」
「なんか言ったか」
「いえ何も」
「デレなのか、そうかそうか」
「ちょ、おい言うなし。 そして相澤、捕縛布の使い方絶対違う」
「いや、これで合ってる」
ちょうど前の私の首を捕縛布で絞め、それを見て笑う山田と白雲。
彼らのせいで首を絞められたので、後でお返しに何かしてあげようと思う。
いや、原因は私だけども。
「爆発しない、爆発しない……。そこまで広くなくていいから……」
「A、もうすぐ地面に着くぞ！」
「よし、じゃあほんとにギリギリのところで浮いて」
今からぶっぱなす魔法のイメトレをしている間に、どうやらもう近くまで来ていたようだ。
白雲がクラウドに指示を出し、本当に地面スレッスレのところで一度止まる。
私たちが降りてきたことにより、周りはここぞと言わんばかりに私たちの周りに集まってきた。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
