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「数々の難関を乗り越え、今ここに帰ってきたのは━━！ 一年A組、白雲朧だあああ!!」
観客席からの歓声がワッとあがる。
「ぬあああ！ 負けたああ!!」
「惜しかったなー、A！」
二位を嘆く私と、最高の笑顔で笑う白雲に続いて、相澤と山田がゴールをくぐり抜けていた。
宣誓で一位になると言ったばかりなのに、二位を取ってしまうとは。
恥ずかしさとホークスへの申し訳なさでいっぱいになる。
「HEYHEY！ A、さっきの新しい技かあ!?」
「早すぎて目で追えなかったんだが」
「新しいというか、前から考えとったものを実践してみただけなんよね」
「ぶっつけ本番かよ！」
続々と生徒がゴールしてくる中、こんなふうにわちゃわちゃしている私たちにまた先程の視線が刺さった。
もちろん尊敬の目ではなく、訝しめるかのような目だ。
言いたいことがあるなら、直接言えばいいのに。
そう言おうと思ったのだが、私には殴り合いが始まる未来しか見えない。
さすがに体育祭で問題は起こせないので、また日を改めて聞こうと放っておくことにした。
「さてさてお次は、第一種目の応用版。トラップありの騎馬戦だあああ!!」
「ほほう」
どうやらここもあまり変わらないらしい。
原作と同じく、順位にならってのポイント付けがされ、余裕そうな笑みを浮かべる。
だが、トラップありの騎馬戦とはなんだろうか。
そう思っていると、学年主任から説明が入った。
「このポイントが書かれた布を取ろうとすれば、そこに仕掛けられたあらゆるトラップが出現するというものだ！」
「取れんじゃん」
その場にいた全員の気持ちを代弁して言う。
意外と大きな声が出て、慌てて口を塞ぐが時すでに遅し。
「そう思うだろう！ だが、取れる方法はいくつか残してある」
学年主任がノリのいい人でよかったと心から思った。
隣にいた山田は笑いを堪えるのに必死だったので脇腹をつついておく。
「詳しくは教えれんが、これだけは言っといてやろう。『周りをよく見ろ』だ」
ニヤリとものすごく楽しそうに笑う先生。
久しぶりにみんなに注目される仕事が回ってきて嬉しいのだろう、一人高らかに笑いをあげていた。
「これから十分やろう。その間に組み合わせを考えとけよ、はいスタート！」
「真白さん、一緒に組もう！」
「白雲くんも！」
「相澤、山田。俺と組もうぜ！」
先生が開始の合図をかけた途端、私たちの周りには人集りができていた。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
