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そのアナウンスに従って、緊張しながらも外に出る。
「すっげー！ 観客めっちゃいんじゃん！」
「アガるぜー!!」
「お前ら一旦黙れ」
「人人人……」
ホークスも見てるんだ、どうせならかっこいい所を見せたい。
そして、あわよくば褒められたい。
そんな欲望を剥き出しにしているうちに、全ての科が入場し終わった。
「選手代表。ヒーロー科一年A組、真白 A。」
「えっ」
そういえば、選手代表は入試一位通過者がやるんだったか。
「……ん？ あれ、私一位通過なん？」
「マジかお前、知らなかったのかよ」
呆れを超えた引きの目で相澤に見られ、かなり心臓にグサリと刺さった。
相澤とやり取りをしていれば、先生に「早く」と怒られてしまう。
急に言ったのはそっちじゃないかと心の中でぶつくさ文句を垂れながら、ステージに立つ。
「━━宣誓。ある人に褒められるために頑張ります」
「……は？」
「あっ」
しまった、ついつい欲望が言葉になって出てきてしまった。
学年主任の先生にでさえ「は？」と言われる始末。
体育祭、開始早々やらかした。
開始早々やらかした私の周りには、いつも通りA組3バカが。
「ある人って誰？」
「俺らの知ってる人？」
「いや……あれは忘れて」
「ほーん？ 言えねえのかぁ！」
ニヤニヤとしながらからかってくる白雲の脛を一蹴りし、次は山田の元へと向かう。
「ちょ、ちょ……！ sorrysorry！ すみませんでしたあああ!!」
謝り倒す山田にも容赦なく一蹴りいれ、近くにいた相澤に引かれてしまった。
くそう、これも全て宣誓のせいだ。
一位なんかとるんじゃなかったと昔の自分を後悔していると、一種目めが先生によって言い渡された。
「第一種目めは……障害物競走だ！」
やけに張り切っている先生の声を聞いて、少しだけ疑問に思う。
緑谷たちのときと種目が変わってないのだ。
私がいることによる原作改変なのか、はたまた、十四年程度では種目が変わらないのか。
どちらにせよ、種目が同じでも中身が違うかもしれない。
つまり、原作の知識があったとしても、乗り越えれるかどうかは五分五分ってとこである。
「雄英だからなぁ。普通のやつじゃねえよな」
「まあ、そうでしょうね」
「HAHA！ 障害物全部吹っ飛ばしてやんぜー！」
「うるさ」
顔を顰めながら耳を塞ぐ相澤を見て、山田はまたダル絡みを始める。
可哀想だからやめてやれよ。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
