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「ホークスくん、訓練始めるよー」
「あ……はい」
「じゃ、頑張ってね」
「……うん」
そんな悲しげな顔をしないでくれ、私がなにか悪いことをしているように思ってしまう。
でも、さすがに訓練を妨げるようなことはしてはいけない。
「そうだ。Aちゃん、真白先輩が呼んでたよ」
「あ、わかりました。ありがとうございます」
何やら私に話があるらしいお母さんは、いつもの仮眠室で待っていると狩宮さんに教えられた。
話……この時期だと、体育祭のこととかだろうか。
普段はアホっぽいのに、こういうとこだけはぼかしたりあやふやにしたりする。
この世界に転生して十五年と少し。
未だにお母さんのキャラがつかめないでいるのは、少しマズイだろうか。
「お母さん、入るよ」
ガチャっと音を立ててドアを開け、中にお母さんがいるか確認する。
狩宮さんの言った通り、そこにはいつものアホそうなお母さんが座っていた。
「……なんか失礼なこと考えとる？」
「まさか」
ほらまただ。
アホっぽいのにこういうのだけは鋭い。
いつもはアホっぽく見せていて、相手を油断させているという戦法だったりするのだろうか。
そんなことを考えながら、向かい合ったソファーのお母さんが座っていない方へと座る。
「学校はどう？ 友達できた？」
よく近所のおばちゃんたちが訊いてくるようなことを言い、机に置いてあったお茶を一口飲んだ。
「楽しいよ、友達は入学初日からできた」
「さすが」
少しドヤ顔を決めたのだが、そこについては触れてくれなかった。
スルースキルがどんどん高まってきているお母さんは、ここからが本題だというように咳払いをする。
「━━雄英体育祭、目指す順位は？」
ふざけた答えなど待っていない、お母さんの目がそう訴えてくる。
目指すは一位。
だが、原作の緑谷たちと違って、私たちの主な授業は座学である。
前に一度、B組と合同でヒーロー基礎学を行ったことがあるのだが、それを含めて三回ほどしかできていない。
先生が何を考えているのか、はたまた、これも成長するのに必要な過程なのか。
「まあ、一位、二位くらい目指せたらいっかなって……」
「曖昧じゃん」
「いいの、いいの」
呆れた視線を向けてくるお母さんに、今度は私が質問する。
「ホークス、最近どうなん」
お母さんの表情が、明らかに曇った。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
