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そう即答する私に引きながらも、お母さんはまた来週ね、と言ってくれた。
「実技試験はいつなん？」
「たしか来週の日曜だった気が……。あっ」
「どした？」
あっ、と小さく呟いた瞬間、すぐさまリュックの中から予定帳を取り出す。
バババッとページをめくり、来週の予定を確認する。
「や、やっぱり……。実技試験と予備校の試験日被っとる」
「……マジか」
額に手を置き、大きめのため息をつく。
なぜこんなにも運がないのだろうか。
自分の運のなさに、もう一度大きなため息をつく。
「で、どっち行くん」
「もちろん雄英」
「即答かい」
迷いもなく即答したはいいが、雄英に落ちたらやばいぞ。
ヒーローどころか就職出来なくなってしまう。
それだけは絶対に避けたい。
「お母さん、来週の土曜日 絶対公安ね」
「お、おん」
私の熱気に後ずさりながらも頷いてくれた。
そんな引かんでもよくね、傷つくよ？
「あー大変ですねー」
「ほんとに思っとる？」
「思ってますって」
朝の登校中、いつの間にか隣にいた田中くんに、試験日が被ったことを話した。
その反応がこれだよ、なんなの田中くん。
「先輩、俺 告白されたんすよ」
「付き合え、付き合え」
「酷い」
告白した子、田中くんの性格わかってんのかな。
これだぞ？ これ。
「失礼なこと考えてません？」
「んなこたない」
意外と鋭い田中くんに、返事はどうしたのかを訊いてみた。
すると、少し顔を赤らめながら「俺は先輩一筋なんで」と漫画の中でしか聞いたことない言葉を言ってきた。
照れている田中くんを白い目で見ながら、少しだけ足を早める。
時間的にそろそろ予鈴が鳴る、遅刻はなんとしてでも避けたい。
まあ、家を出る時間を早めればいいだけの話なんだが。
「なんで急に走るんですか」
「予鈴鳴るけえ」
「え、もうそんな時間……」
「おい、なんだその目は」
「いえ別に」
こんな時間に出てんのかこの人、という視線を受けたので、ご要望通りデコピンをかましてあげた。
一瞬ドロップキックにしようかと思ったが、後ろに人がいるのに気づいたので、やめておいた。
「ヘタレですね」
「うるさいな」
もう一発ほしい？ と訊けば、ニヤニヤしながら首を横に振る。
なんかムカついたので、もう一発かました。
「おっと、予鈴が鳴る」
「ちょ、置いてかないで下さいよ！」
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
