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翌朝、重たい体を起こしながら目を擦る。
そういえば今日は学校か、とぼんやり考えながらベッドから下り、枕元に置いていたスマホを手に取った。
スマホを開けば、お母さんからの通知が三件ほど。
「雄英の結果きたら教えてね……か」
合否連絡は一週間後だったような。
そんな曖昧な記憶を巡り、「一週間後ね」と送信する。
カタンっと音を立ててスマホを置き、欠伸をしながら台所に向かう。
「朝ごはんたいぎいなぁ。ゼリーでいっか」
二、三個ストックしてあるゼリーを手に取り、着るのもあと少しとなった制服に手を通す。
特に寂しさは感じない。
だって、あんまり可愛いとは思えない制服だったし、なんなら前世の学校の制服のが可愛かったから。
まあ、本当にオシャレな人が着たら可愛く見えるんだろうけど。
じゅっと勢いよくゼリーを吸い込み、いつもより軽いリュックを背負って玄関に立つ。
「おはようございます、先輩」
「……あえて何も突っ込まん」
玄関のドアを開ければ、当たり前かのようにそこにいる田中くん。
この子の神出鬼没っぷりには慣れたつもりだったのだが、まだまだ甘かったようだ。
その田中くんの視線が、私が咥えているゼリーに向けられていることに気づく。
「栄養偏ってそうですね」
「たいぎかったんだししょうがない」
「……最近ずっとそれですよね、俺が朝ごはん作りましょうか？」
「遠慮します」
ガーンッとショックを受けたような顔をしている田中くんは放っておき、学校に向かう足を早める。
もちろんそれに着いてきて、「手、握りましょうか？」と変態じみたことを言ってくる田中くんには回し蹴りを食らわしておいた。
「先輩強すぎ」
「田中くんが弱いだけだと思う」
「ひどい」
比較的優しめにしておいたのだが、それでも痛いということは田中くんが貧弱なだけだろう。
そんな状況下で、私に蹴られたところを抑えながら、好きですと唐突に告白をかましてきた。
「……知っとる」
「ああっ、好き！ 照れ隠しなんですね、可愛いです！」
「田中くん、声のボリューム考えようか」
道行く人にガン見され、ものすごく逃げ去りたい衝動に駆られる。
だが、田中くんはそんなことお構い無しに告白を続けるので、その衝動に身を任せ走り去った。
後ろから田中くんの声が聞こえるが無視だ、無視。
またお昼にね、そう思いながら走る足を早めた。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
