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建物の隙間からはみ出て見える、大きなロボット。
え、想像以上にでかい。
ピシリと石のように固まっていると、みんなが逃げていくのが見える。
「おわっ」
逃げていく人たちの肩がぶつかり、ドサッとその場に倒れ込んでしまった。
地面についた手が、シビシビと電流が走るように痛む。
その間にも、0Pロボットは地響きを鳴らしながら近づいてくる。
焦りながら立ち上がり、まだ痛む腕を擦りながらみんながいる方へ逃げ始めた。
この状態では、とてもじゃないがぶっ潰すことはできない。
というかそれ以前に、"個性"を使いすぎて頭痛が酷くなってきている。
それに加えて眠気も襲ってきて、かろうじて立っているという状態だ。
ミスったな、"個性"の配分考えとけばよかった。
そんなことを考えていると、残りの時間を告げるアナウンスが流れる。
「残り五十秒！」
あとちょっとか、なら無理せず隅の方で休んでいよう。
0Pロボットが来れないような位置に移動し、しばしの休息をとる。
さっきの痛み程ではないが、まだシビシビと痛む腕をヒールしようかしまいか悩んでいた、その時だった。
ドゴォンッという大きな音が響き、近くの建物が倒壊する。
その近くには、数人の人が立ちすくんでいるのが見えた。
なぜ逃げないのだろう、そう思って目をやると倒壊する建物と0Pロボットに挟まれて動けないらしい。
「倒壊するぞ！」
「離れろ!!」
そうは言うものの、誰もその人たちを助けに行こうとはしない。
私もその1人である。
"個性"が使えないんだから仕方がない、そう言い訳を作って動けないでいた。
だが、今の私はヒーローに見えるだろうか。
言い訳を作って動けない、いや動かない私を見てホークスはどう思うだろうか。
……そんなの、関係ない。
「ふうう……大爆発せんように抑えて抑えて……」
関係あるのは、助ける気持ちがあるのか無いのかだ。
「『エクスプロージョン』ッ!!」
めぐみんほどではない、最小限に抑えて0Pロボットに向けて爆裂魔法をお見舞する。
ついでに落ちてきている建物の破片も風圧で飛んで行ったので、その隙に下にいた人たちは逃げれただろう。
「……は」
一気に体力が削がれ、膝から崩れ落ちてしまった。
そのまま前に倒れ込み、タラーっと流れ落ちてくる鼻血を手の甲で擦る。
「終了ー！」
そんな中、演習場中に響き渡るアナウンスの声。
うつ伏せの状態でそれを聞き、体を起こそうと痛む腕で押し上げる。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
