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実技試験当日、夜にベッドの上で子供のように泣いたせいで腫れた目を、応急処置として保冷剤で冷やしていた。
もちろん寂しくない、という訳ではないが気持ちの整理はついたと思う。
何より、今日は実技試験だ。
くよくよしてたら絶対に後悔する。
「……よし」
前回のようにお母さんの見送りはなく、誰もいない家に「いってきます」という声が響く。
実技試験は九時からなので、最寄りの駅から夏菜と合流し、そこから雄英高校まで二人で行くと決まっている。
今の時刻からすると、待ち合わせ時間より余裕で着くと思うので、体力を温存させておくためにゆっくりと歩いた。
まだまだ寒さの残る風が頬を撫でる。
「ホークス、頑張るけえね」
誰にも聞こえぬよう、小さな声でポツリと呟いた。
「ふあー……緊張するー」
夏菜は、そう言って胸の当たりを叩き、キョロキョロと雄英校内を見回す。
筆記の時も来たけど、やっぱりまだソワソワするね。
Aちゃん、めっちゃ堂々としててかっこいい。
慣れてるの？ と訊いてくる夏菜に、だって漫画やアニメで見てますから、と言えるはずもなく。
あー、公安行ってたからかな、と謎の方程式を生み出してしまった。
━━漫画で見たようなあの広い講堂にて実技試験の説明を受け、夏菜とは別々に演習場に向かう。
同校同士協力をさせない、という意味なので仕方ないのだが、不安そうな顔つきをしていた夏菜が心配だ。
今回の試験も、緑谷たちの時のように仮想敵を倒してポイントを稼ぐ、というものだ。
もっと突拍子のないものを想像していたのだが、原作と同じということで安心した。
……そういえば。
「説明しとった先生、プレマイじゃなかったな」
確か、今日 説明していた先生は髭が特徴的の先生だったはず。
ということは、プレマイの同期である相澤先生とかもまだ受けていないのだろうか。
…………どんどん原作から遠ざかっていく。
これから試験だというのに、周りが引くくらいの重たいため息をついた。
「うおわああ……めっちゃひっろい」
さすが雄英、演習場が街みたいである。
まあ、あの大きさのロボットが暴れるんだ、こんなに大きくても何らおかしくはない。
お金がどこから湧いているのかは気になるところだが。
「スタート！」
プレマイのように、カウントダウンはされずに実技試験がスタートされる。
みんなは呆然と立ち尽くしたままだが、私は人混みの中から飛び出して走り出した。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
