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「……止め。筆記用具を置いてください」
会場中にカタンッと筆記用具を置く音が聞こえる。
試験の出来は、まずまずといったところだろうか。
何個か解答用紙に空白ができたのだが、それ以外はかなり自信がある。
やはり暗記のおかげだと思う。
ありがとう暗記、君に一生ついて行くよ。
その後、合格発表などの説明を受け、解散という形になった。
試験会場から出て、ずっと座って凝り固まった肩をぐるぐると回す。
「後は……実技試験か」
漫画で見た、ロボットをぶっ壊してポイントを稼ぐ場面を思い浮かべる。
今回の実技試験もあんな感じなのだろうか。
不透明すぎて怖い。
額に眉を寄せながら、お母さんに「試験終わった」とLINEを送る。
帰りは、近くのカフェで待ち合わせ、お母さんが迎えに来てくれることになっているのだ。
すると、すぐに既読がつき、ふはっと笑ってしまう。
何となく、カフェの中でウロウロしているお母さんの姿が目に浮かんだ。
クックックと笑いを堪えていると、狩宮さんからLINEが来ているのに気がついた。
試験どうだった!? といかにも狩宮さんらしい文で試験の出来を訊いている。
なんて送ろうか、と悩んでいるうちに、お母さんと待ち合わせのカフェに着いてしまった。
「試験、どうだった？」
「んー……まあ、まずまずってとこ」
「まずまずって……」
既にカフェに着いていたお母さんが、試験のことを食い気味に訊いてくる。
そんなお母さんは無視しておき、メニュー表を開く。
せっかくオシャンティーなカフェに来たんだ、頑張ったご褒美に甘いものが食べたい。
メニューには、明朝体で書かれた文字と、美味しそうに撮られたスイーツの写真が載っていた。
どれも美味しそうで、数分ほど悩んでしまった。
その末に選んだのは、私が一番好きな「レモンチーズケーキ」である。
ちょっぴり酸味の効いたレモンの風味と、チーズケーキの甘さがめちゃくちゃマッチして全く飽きない。
それと一緒に、甘めのミルクティーを注文する。
「空白ちゃんとうめた？」
「あー、何個か空けた気がする」
「ダメじゃん！」
ダンっと控えめにテーブルを叩き、分からんくてもとりあえずうめんと、と控えめの声で叫んでいる。
適当にうめたら合ってた、みたいなことはあるかもしれないが、私には一生ありえない。
なんだって私は、かなり運が悪いからだ。
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月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» 二度目のコメントありがとうございます！ なるほど、最推しは相澤先生ですか。分かります、クソかっこいいですもんね(同担拒否だったらすみません)。どんどん爆発していってください！← (2021年7月11日 0時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - うひゃー！！！相澤先生！！！最推しと同じクラスとか爆発するんですが＼ボーン／ (2021年7月10日 23時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 月狐さん» 勿論でございます…なんせMHA大好きなもので… (2021年7月9日 22時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - R_yomoyaさん» コメントありがとうございます！ 多分、R_yomoyadさんの思い浮かんでいる人物ですね（笑）白髪で思い浮かぶとは……もしや相当推してますね？(ただ言いたかっただけです、すみませんっっっ!!) (2021年7月9日 22時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - まって！？白髪！？え！？えもう1人しか思い浮かばへん！！え同期組！？よっしゃ救ったる(まだ確定してないのに勝手に気合い入れてる人) (2021年7月9日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年6月10日 21時
